武田薬品、カナダのXenon社と鎮痛薬「XEN401」で開発・販売契約を締結
カナダXenon社との鎮痛薬XEN401に関する開発・販売契約締結について
当社は、9月29日、Xenon Pharmaceuticals Inc.(本社:カナダ、バーナビー、以下「Xenon社」)と同社が創製し、現在、前臨床段階にある鎮痛薬XEN401について、日本およびアジア数カ国を対象とした開発・販売契約を締結しました。
XEN401は、経口投与可能で、優れた薬理作用を持ち、神経因性、炎症性を含む幅広い種類の痛みに効果を示すことが期待される新規化合物です。
今回の契約に基づき、当社は日本およびアジア数カ国におけるXEN401の独占的開発・販売権およびXEN401のバックアップ化合物のオプション権を獲得しました。当社は対象国における開発費を負担するとともに、Xenon社に契約一時金、今後の開発の進捗に応じたマイルストーン、発売後の販売金額に応じたマイルストーンの合計で最大75.5百万米ドルとロイヤルティを支払います。また当社は、Xenon社の株式5百万米ドルを購入します。
Xenon社の社長兼CEOであるSimon Pimstoneは、「日本の製薬業界のリーディングカンパニーとして素晴らしい開発・販売力を持つ武田薬品は理想的なパートナーであり、今回の契約締結を嬉しく思います。」と述べています。また、同社の創薬担当副社長であるRajender Kambojは「XEN401が様々な痛みに対する新規治療オプションとなり得ることを武田薬品に評価され、今回の契約に至りました。」と述べています。
当社代表取締役社長 長谷川閑史は、「鎮痛薬であるXEN401は、当社の研究開発における重点疾患領域である糖尿病、癌、骨・関節疾患に関連する製品です。Xenon社と協力して開発を進めることにより、XEN401が患者さんの治療に貢献できるものと信じています。」と、述べています。
以上
<Xenon社について>
Xenon社はカナダ・バーナビー市に本社を置き、遺伝子研究由来の低分子化合物の創薬に特化したバイオベンチャーであり、XEN401以外では、不整脈治療薬XEN501を開発しており、Novartis社との共同研究なども行っています。