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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2025'03.01.Sat
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2007'03.27.Tue

ヤマハ、「ユナイテッド・シネマ豊洲」に多機能型シネマ音響システムを納入

■シネマコンプレックス施設にヤマハの音響設計技術・ノウハウを投入

ヤマハが「ユナイテッド・シネマ豊洲」の音響設計を担当

ヤマハの多機能型シネマ音響システム


 ヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市中沢町10-1、社長:伊藤修二)は、10月5日に開業する「ユナイテッド・シネマ豊洲」の音響設計を担当し、音場支援システム『AFC』注1と、音場創生システム『YSFG』注2を中核としたヤマハシネマ音響システムを納入しました。

 ユナイテッド・シネマ(株)が、東京都江東区「アーバンドックららぽーと豊洲」内に開業する「ユナイテッド・シネマ豊洲」は、全席ファーストクラス並みのゆったりとしたシートを備えた12スクリーンのシネマコンプレックスで、12スクリーンすべてのホールに、ヤマハの音響機器と定評のある米国製のクリプシュスピーカー注3が設置され、スクリーン10(413席)とスクリーン1(267席)には、ヤマハAFC、YSFGが装備されています。またスクリーン10には、業界初のスクリーン補正技術注4を導入して、正面スピーカーと客席の間に設置されたスクリーンのために、高音域が減衰して抜けの悪くなった音を、スピーカー自体の本来の音質・音色に補正しています。

 今回ヤマハが提案した多機能型の音響システムは、映画はもちろんコンサート、スポーツ中継そして講演会等、臨場感あふれる様々な音響空間を再現することが可能です。ヤマハのシネマ音響システム(Yamaha Professional Cinema Sound Systems)の設計コンセプトは、残響制御やスピーカーの最適設置条件設定や多用途対応などのヤマハの建築音響設計のノウハウを活かし、映画製作時のスタジオモニター再生音場に近い音響を、映画館内の広いエリアに提供することを目的にしています。これは従来の映画館の音のスイートスポットが中央部のみに存在し、映画のスタジオ制作時の音が変わってしまうという、これまでの映画館の音の一般的な課題を解決するものです。

 ヤマハの音場支援システム『AFC』は、残響感、音量感、拡がり感といった建築音響に関わる室内の主要な聴感印象を、電気音響の支援により自然に変化させることができるシステムで、映画鑑賞を主目的に音響設計された映画館を、音楽コンサートに最適な音響空間に変換することが可能です。またヤマハ音場創生システム『YSFG』は、世界の著名なホールやスタジアムなど、様々な音場空間を仮想的に作りたいというニーズに対応できるシステムです。CS、BS放送配信のスポーツ中継、ライブコンサートを、『YSFG』で2チャンネルサラウンド化して、映画館で鑑賞することが可能になります。


1.「ユナイテッド・シネマ豊洲」の概要 
 銀座から10分のウォーターフロント「アーバンドックららぽーと豊洲」にオープンする「ユナイテッド・シネマ豊洲」は、ユナイテッド・シネマ(株)の16番目のシネマコンプレックスの旗艦店として、12スクリーン1,777席で、カフェラウンジ、スイーツ、コンサートホールレベルの音響機材などを備える、次世代のシネマコンプレックスです。
 「ユナイテッド・シネマ豊洲」では、映画はもちろん生演奏によるコンサートを開催することもできます。一般の映画館でライブを行うと、響きの無い音になりがちですが、目的に応じて最適な音場を創り出すことができるヤマハのAFC、YSFGとPA機器そして米国クリプシュ社のスピーカーなどの高品質なサウンドシステムが、臨場感に溢れたコンサートホールの響きを実現します。例えばサイレント映画と生演奏との繊細なセッション、海外のスポーツ中継をフィールドにいるかのように、というような新しい企画が実現可能です。 
 
2.シネマ音響システムの概要 
 「ユナイテッド・シネマ豊洲」で使われている音響機材は、一般のシネマコンプレックスで使用されているものよりクオリティの高い、コンサートで使われるPAシステムレベルのものです。これにより映画の最終製作段階でのスタジオモニターの音、映画製作者の意図を観客席の広い範囲に再現します。そのために、高剛性スピーカー架台を用い全面スピーカーバッフルとすることで、背面からの音の回り込み音による干渉を避けた最適設置条件を確保。また建築音響処理とスピーカーを適切に配置することにより、サラウンド制作環境を再現しています。さらにベースマネジメントを採用することで、ただボリュームを上げるだけでは得られない、量感のあるコントロールされたダイナミックサウンドを実現しました。
 
*多機能型シネマ音響システム概念図
 (※ 関連資料を参照してください。)
 

< ヤマハの音響設計について >
 当社は「音・音楽」をコアとした事業を展開し、楽器、AV機器、音響機器、PA製品等の開発を進め「良い音」の追求をする一方、音空間の研究やその制御システムの開発を通して「良い音環境」の実現に努めてまいりました。より良い楽器づくりの追求の過程で、当社は楽器自身のよい音づくりだけでは不十分で、よい楽器とはホールの中でも良く鳴る楽器だと、建築・電気音響の重要さに気づき、20年以上にわたって200件を越える新規物件(東京国際フォーラム、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール等)、改修プロジェクトを手掛け「良い音環境」を提案実現。建築及び電気音響設計それぞれの特性を理解・駆使して、様々なケース、ニーズに応じた最適音響空間設計を提案しているヤマハの音環境設計は、高い評価を受けております。

(注1)AFC(Active Field Control、音場支援) 
 電気音響機器を利用しながら、室内の音響条件を、積極的に(Active)制御する(Control)当社の音場支援システムをAFCと呼んでおります。ホール内部に設置した専用マイクで収音したホールの響きに、反射音を付加・制御し、専用スピーカで再生します。それをまたマイクで収音するという音響フィードバックループの利用により、舞台上、客席での自然な音量感・残響感・拡がり感などの聴感上の効果が得られるシステムです。
 
(注2)YSFG(Yamaha Sound Field Generation System、音場創生技術) 
 現実に存在する特徴的な音場空間の響きを測定し、そのデータをもとに高度演算処理技術で仮想空間を創り出すシステムを、YSFGと呼んでいます。響きの質を自在に変更することが可能で、システムの自由度が高く、固定設備から仮設システムまで様々な音響システムに柔軟に対応できます。
 音場空間の音響特性(インパルス応答)をたたみ込むという高度な信号処理のハード手法に、プロフェッショナルな現場で磨かれた音創りのノウハウを組み合わせた、音のヤマハならではの技術です。
 
(注3)クリプシュスピーカー 
 クリプシュ社(Klipsch Audio Technologies)は、トラクトリクス・ホーンに代表されるその伝統的で高い技術によって、米国の新規シネマコンプレックス導入No.1 のスピーカーメーカーです。創業者で著名な物理学者でもあったポール・W・クリプシュが開発したスピーカー「クリプシュホーン」は、1950年代の初頭から現在に至るまで、約50年以上にわたって作り続けられてきた伝説の名機です。ヤマハは、クリプシュ社と製品の共同開発や販売協力等の業務提携を結んでおり、日本国内の販売総代理店です。
 
(注4)スクリーン補正技術 
 殆どの映画館の正面スピーカーはスクリーンの裏側に設置され、そのために高音域に減衰が生じ、抜けの悪い音になってしまいます。今回ヤマハが開発した補正技術は、高精度なイコライジングが可能なFIRフィルター型イコライザーを活用し、減衰が生じている音圧周波数特性を高分解能に補正するとともに、シネマホール内の時間軸及び空間特性を高分解能に補正を加えるもので、スクリーンを通してでも、スピーカー自体の本来の音質、特性を活かした素直な音色で映画鑑賞が可能です。


※文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。 
 

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