オンコリスバイオファーマ、京都研究センターを開設
オンコリスバイオファーマ株式会社 京都研究センターを開設
制限増殖型腫瘍溶解ウイルス「テロメライシン(R)」及び癌診断用ウイルス製剤「テロメスキャン(R)」を開発中である、オンコリスバイオファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:浦田泰生)は、国内GMP製造に向けて、自社研究センター(名称:京都研究センター)を京大桂ベンチャープラザ(京都大学桂キャンパス隣地)に2006年10月11日に開設いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。
京都研究センターではテロメライシン(R)/テロメスキャン(R)等のウイルス製剤のGMP製造、並びに品質試験法の技術を欧米のバイオ企業より導入し、将来の安定供給を目指します。
記
名称 : オンコリスバイオファーマ株式会社 京都研究センター
所在地 : 京都府京都市西京区御陵大原1-36
京大桂ベンチャープラザ 302号室
事業内容 :
・ テロメライシン(R)/テロメスキャン(R)の製造方法、品質試験の検討
・ テロメライシン(R)/テロメスキャンの(R)癌細胞における抗腫瘍活性及び診断への応用検討
<京大桂ベンチャープラザ外観>
(※参考画像あり)
以上
◆制限増殖型腫瘍溶解ウイルス「テロメライシン(R)」(開発コード:OBP-301)について
「テロメライシン(R)」は、ヒトアデノウイルス5型のE1領域にテロメラーゼプロモーター(hTERT)を組み込んだ制限増殖型の腫瘍殺傷ウイルスであり,更に同領域にIRES遺伝子を導入することによって複製効率を高めています。テロメライシン(R)はテロメラーゼ活性が上昇している癌細胞の中で特異的に増殖し,癌細胞を壊死させますが,正常細胞中での増殖能力はごく弱く,細胞毒性を示さないため,癌細胞のみで増殖して癌細胞を壊死させることが特徴となっています。臨床では主に癌組織への局所注入による治療を行い,そのことによって全身性の副作用が大幅に軽減されることが期待されています。
プロモーター:遺伝子の上流にある特別な塩基配列で、転写を促す因子が結合すると 遺伝子の発現が認められる。
◆制限増殖型腫瘍溶解ウイルス「テロメスキャン(R)」(開発コード:OBP-401)について
「テロメスキャン(R)」は制限増殖型腫瘍溶解ウイルス「テロメスライシン(R)」の遺伝子配列のE3領域にCMVプロモーターとクラゲ緑色蛍光発光蛋白遺伝子(GFP)を組み込んだウイルスであり、癌細胞に感染した後にテロメライシン(R)と同様に癌細胞内で増殖し、それに伴いGFPを産生することによって癌細胞を蛍光発光させます。幅広い癌種の検出が可能で、癌の早期診断、予後予測などの体外診断、あるいはナビゲーション手術などの体内診断への応用に向けて開発中です。
◆オンコリスバイオファーマ株式会社について
(URL:http://www.oncolys.com)
オンコリスバイオファーマ株式会社は岡山大学大学院医歯薬学総合研究科消化器・腫瘍外科学 田中紀章教授、岡山大学医学部・歯学部付属病院 遺伝子細胞治療センター 藤原俊義助教授らの研究成果である制限増殖型腫瘍溶解ウイルス「テロメライシン(R)」を商品化することを目的に、2004年3月に設立されたベンチャー企業です。2006年3月にはFDAにテロメライシン(R)の治験開始申請(IND)を行い、第I相臨床試験開始の許可をFDAより取得しました。
現在は、癌領域のみならず、重篤な感染症も新たに重点開発領域としています。
1.商号:オンコリスバイオファーマ株式会社
2.代表者:代表取締役社長 浦田泰生
3.所在地:東京都港区六本木3-16-33 青葉六本木ビル7F
4.設立:2004年3月18日
5.資本金:14億6,757万円
◆京大桂ベンチャープラザについて
(URL:http://www.kkvp.jp/index.php)
独立行政法人中小企業基盤整備機構は、新事業創出促進法に基づき"大学発技術シーズの産業化"を目的として、京都市内の桂イノベーションパーク内に公的インキュベータ「京大桂ベンチャープラザ」を整備。大学の知財を活かして新事業を創出する中小・ベンチャー企業に対し、"事業スペースの賃貸"および"入居企業のサポート"を行う他、桂イノベーションパークを拠点とした"産学交流・融合を促進"の役割を担っています。