三菱ガス化学、歯科用漂白材「ピレーネ」を発売
歯科用漂白材「ピレーネ(R)」販売開始について
三菱ガス化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小高英紀)は、歯科医院で行う変色歯の漂白に使用する歯科用漂白材「ピレーネ(R)」を上市することといたしました。当社の四日市工場で今月から生産を開始し、11月21日からの販売を予定しております。
近年、白く美しい歯に対する関心の高まりから、歯のホワイトニングが注目されています。従来、歯科医院での変色歯の漂白(Office Bleaching)では、高濃度の過酸化水素を主体とする漂白材が用いられていましたが、処置に際して厳重な歯肉保護が必要であること、処置中・処置後に疼痛があり、また知覚過敏の症状が出ることなど、患者にとっての負担は大きく、より安全で効果の高い漂白材の開発が求められていました。
過酸化水素のトップメーカーである当社は、これまで蓄積した過酸化水素の応用技術を活かし、従来品と比較して約10分の1程度の濃度の過酸化水素と、食品添加物や歯磨き粉にも使用されている安全・無害な物質で光触媒機能を有する二酸化チタンを主要成分として、漂白効果と高い安全性をあわせ持つ歯科用漂白材「ピレーネ(R)」を開発し、このたび薬事認可を取得いたしました。
本製品は、低濃度過酸化水素と二酸化チタンの混合液に特定の波長の光を照射することで、過酸化水素と光触媒との反応により発生した活性酸素が汚れ成分を分解し、漂白効果を発揮するものです。
低濃度の過酸化水素を使用することから、処置中・処置後の疼痛や知覚過敏を抑制することができ、患者の負担を大幅に低減することができます。また、歯の表面のエナメル質を殆ど傷めずに漂白できることから、歯そのものの「自然な白さ」を引き出すことができ、臨床試験の結果から処置後の色戻りも少ないことが確認されています。
医療機器の製造販売業の許可を取得している当社四日市工場で製造を行い、国内最大手の歯科医療器材商社である株式会社モリタ(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:森田晴夫)を国内総代理店として販売いたします。
当社は、「高い安全性」と「自然な白さ」をキーワードとして、国内の歯科漂白市場を大きく広げていくとともに、将来の海外市場での販売も視野に入れた研究開発及びマーケティングを行い、本事業を強化拡大してまいります。