ノエビア、「透明感」や「つや感」といった肌の美しさを数値化し評価する研究成果を発表
肌の美しさを数値化
ノエビアは、「透明感」「つや感」といった肌の美しさの視覚的要素を感覚的な表現ではなく、その表現の特性を数値化し、評価する方法を見出しました。この研究成果を応用して、来夏、美肌対応の化粧品を発売する予定です。
第24回 IFSCC 大阪大会2006にて発表
株式会社ノエビア(本社:東京銀座、社長:大倉昊(ひろし))は、拡散反射(乱反射によって光が散乱される反射)及び鏡面反射(光の入射角と反射角が等しい反射)の画像を演算することで肌の「透明感」は拡散反射のみに相関があること、また、「つや感」は拡散反射と鏡面反射共に相関があるが、鏡面反射の方が拡散反射より高い相関があることがわかりました。この成果を2006年10月16日(月)~19日(木)に大阪で開催される「第24 回IFSCC大阪大会2006」にて発表します。(特許出願中)
【 研究の原理 】
リングストロボ付レンズのデジタルカメラを使い、ストロボ部とレンズ部に偏光フィルターを装着し、それぞれ拡散反射と鏡面反射での画像を撮影しました。右図のようにレンズ部の偏光フィルターの向きを変えることによってレンズ部に入射する光が違うため、撮影される画像が異なります。得られた画像を数値化するためにコンピューターで解析し、頬部の一定面積における平均輝度値などを求め、目視評価との相関関係を確認しました。
【 研究の結果 】
(1)目視評価の「透明感」は拡散反射の平均輝度値と相関関係がありましたが、鏡面反射とは相関が得られませんでした。(図1・2)
(2)目視評価の「つや感」は拡散反射・鏡面反射の平均輝度値のどちらにも相関関係がありました。
また、この場合、鏡面反射の方が拡散反射より高い相関関係が認められました。(図3・4)
(3)上記(1)・(2)の相関関係があることにより、拡散反射と鏡面反射の数値を得ることで肌の「透明感」や「つや感」が回帰式を用いて推測可能になりました。
【 研究の成果 】
研究の結果、簡易的な手法を用いて撮影することにより、肌の「透明感」「つや感」を数値化した評価が可能になりました。この研究結果を応用して、肌自身の評価はもとより、美肌対応化粧品の開発などを行っていきます。
*参考資料あり。