福井ケーブルテレビ、WiMAXによるHD映像伝送実験に向け実験局免許を取得
福井ケーブルテレビ株式会社
地域住民への安心・安全サービスのため
WiMAXによるフルハイビジョン(HD)映像伝送実験に向けて実験局免許取得へ
福井ケーブルテレビ株式会社(本社:福井県福井市、代表取締役社長:田崎健治、以下「FCTV」)は、地域住民の安心・安全、地域からの情報発信および地域住民へのブロードバンドサービスのためのICT(*1)利活用インフラとして、低コストに展開できると期待される無線ブロードバンド方式の一つであるWiMAX(*2)実験のため、3月30日に総務省北陸総合通信局に実験局免許を申請し、受理されました。予ねてより需要のある河川氾濫の監視といった防災エリア監視システムや、地域からいつでもどこでも映像情報発信を可能にする簡易中継システム等への応用を念頭に、WiMAXによるフルハイビジョン(HD)映像伝送実験を行っていきます。
実験に当たり、FCTVの情報基盤構築と運用および地域インターネットサービスを提供するミテネインターネット株式会社(本社:福井県福井市、代表者:田崎健治、以下「ミテネ」)と、HD映像伝送技術と商用無線ブロードバンドネットワーク構築の経験のある株式会社IRIユビテック(*3)(本社:東京都新宿区西新宿、代表取締役社長:荻野司、以下「ユビテック」)が支援致します。ミテネ及びユビテックは、これまでの経験を生かし、FCTVの免許申請などの行政対応支援から、最適なセル設計(基地局の位置決め、パラメータ設計)、IPネットワーク構築、映像配信システム構築、実験運用支援までを担当します。
【 実験の概要 】
期 間:2007年6月1日~2007年6月30日(予定)
地 域:福井県福井市(ミテネサービスエリア内)
基地局数:1基
目 的:地域での緊急災害対策および地域映像情報サービスにおけるWiMAXの有用性、実現性の確認
検証項目:電波伝搬性の確認、無線レイヤとIPレイヤのネットワーク堅牢性および復旧性の確認、
アプリケーション(HD映像伝送)動作の確認、等
*1:ICT(Information and Communication Technology)は、情報・通信に関連する技術一般の総称です。
*2:WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)は、WiMAXフォーラムが定めたIEEE802.16技術を基にした無線ブロードバンド規格で、現在、総務省で検討されている「2.5GHz帯を使用する広帯域移動無線アクセスシステム」の有力な候補です。WiMAXフォーラムとは、WiMAX規格の世界規模の普及活動や技術的議論と仕様策定活動を行い、WiMAX規格に対応した各社通信機器の互換性と相互運用性をテストし認証を与える非営利法人です。
*3:ユビテックはWiMAXフォーラム会員です。
●参考資料1:実験のイメージ
●参考資料2:WiMAXとは
(※ 関連資料を参照してください。)