IRジャパン、DC-DCコンバータの評価基板2品種をサンプル出荷
インターナショナル・レクティファイアー
DC-DCコンバータの評価基板2品種をサンプル出荷
~ コンピュータや民生用電子機器向け、オンライン設計ツールも用意 ~
パワー・マネジメント(電源管理)技術で世界をリードするインターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)株式会社(本社:東京都豊島区、江坂文秀代表取締役社長)は11日、「POWIR+(TM)」(パワー・プラス)チップ・セットを搭載した評価基板2種(「IRPP3624-05A」と「IRPP3624-12A」)のサンプル出荷を開始しました。用途は、コンピュータや民生用電子機器の単相の同期整流方式DC-DCコンバータなどです。特にFPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレー)やAISC(特定用途向けIC)などのPOL(負荷点)コンバータ向けに最適です。
評価基板には、PWM(パルス幅変調)制御IC(IR3624MPBF)とHEXFET(R)パワーMOSFETを組み合わせたPOWIR+チップ・セットが搭載されています。設計サポートのウエブサイト( http://powirplus.irf.com/ )で標準設計例を提供しています。周辺部品を変更して、回路をカスタム化(専用化)し、シミュレーションできます。
IRPP3624-05Aは、5Aまでの低電流用途向けです。入力電圧が12Vで出力電力が3.3Vのときに効率88.5%が得られます。IRPP3624-12Aは、12Aまでの中電力用途向けです。入力が12Vで、出力が最大負荷で1.8Vのときに効率84%が得られます。この2つの評価基板に搭載したPWM制御IC(IR3624MPBF)は、プリバイアス起動、プログラマブル過電流保護、高精度な内部基準電圧(0.6V)などの機能を備えています。
IRPP3624-05Aは、2個のパワーMOSFETを8ピン・パッケージに収めたIRF8910PBFを搭載しており、基板面積と部品点数を削減しています。IRPP3624-12Aは、8ピンSOPのパワーMOSFETを2個(IRF7823PBFとIRF7832ZPBF)搭載し、より大きな電流を扱えるので、熱効率や電力効率を改善しています。
完全にテストされたPOWIR+評価基板と共に、オンラインのシミュレーション・ツールも利用可能です。全部品に対する小信号解析、大信号解析、スイッチング波形、特性解析などをシミュレーションできます。
IRPP3624-05A、IRPP3624-12Aの標準品のサンプル価格は、いずれも各150米ドル(米国の参考価格)の予定です。欧州の規制RoHS(特定物質の使用規制)に準拠しています。データシートと画像データはIRジャパンのホームページ( www.irf-japan.com )から入手できます。
■表 DC-DCコンバータの評価基板2品種の概要
型番 入力電圧 出力電圧 出力電流 スイッチング周波数
IRPP3624-05A 12V 3.3V 5A 600kHz
IRPP3624-12A 12V 1.8V 12A 600kHz
注)オンライン設計ツール(カスタム化の設計と回路解析シミュレーション)のURLは http://powirplus.irf.com です。
<インターナショナル・レクティファイアー(IR(R))社について>
IR社はパワー・マネジメント(電源管理)技術のリーダーです。IR社のアナログIC、アナログ/デジタル混在IC、最先端デバイス、電源回路やモーター制御回路の部品やシステムは、コンピュータ、インバータ・モーター搭載の白物家電製品、照明器具、車載用電子機器、宇宙航空用電子機器など幅広い分野において、機器の小型化、省エネ化、高機能化に貢献しています。本社は米国カリフォルニア州エルセグンド。IR社のホームページは www.irf.com 。
注:IR(R)、HEXFET(R)、POWIR+(TM)はInternational Rectifier Corporationの商標または登録商標です。当資料に記載されるその他の製品名の商標はそれぞれの所有者に帰属します。