NECなど、ETC車載器の番号情報を取得する小型路側装置「インフォビーコン」を発売
ETC車載器の固有の番号情報を取得する小型路側装置
「インフォビーコン」を発売
~景観になじみやすく設置箇所を選ばないデザインを採用~
日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:矢野薫 以下NEC)とNECエンジニアリング株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:井上憲治)はこのたび、有料道路のETC(ノンストップ自動料金支払システム)で使用するETC車載器と通信し、ETC車載器固有の番号情報を読み取る小型路側装置「インフォビーコン」の出荷を開始いたしました。両社は、「インフォビーコン」を使用したシステム全体で、今後3年間で30億円の売り上げを見込んでおります。
インフォビーコンは、ETC車載器固有の番号情報を取得する読み取り装置と、取得した番号情報をパソコンなどで管理するためのソフトウェアから構成されます。駐車場やガソリンスタンドなど、顧客が車で訪れる施設に設置することで、ETC車載器の情報を読み取り、その情報をもとにして入退場管理などのサービスを容易に実現することが可能です。
「インフォビーコン」の特長は以下の通りです。
(1)従来別々に構成されていたアンテナ部分と通信制御部分とを一体化することで、従来の当社製民間用路側装置と比べて体積を約30分の1に小型化し、設置スペースを削減。
(2)通信線と電力線を兼ねた規格(PoE(注1))の採用や、レーザポインタを利用して簡便に電波照射方向を把握できる機能の実現により、装置の調整および設置工事の時間を短縮し、システム構築コストを抑制。
(3)本体デザインを、車線分離標や太陽電池付情報表示板などの交通環境製品で高いシェアを持つ積水樹脂株式会社の製品デザインを担う株式会社積水樹脂デザインセンターと共同で検討。景観に溶け込みやすく、設置箇所を選ばないデザインを実現。
近年、ETC車載器の普及が進み、その数は日本国内で約1684万台(注2)と言われています。こうしたETC車載器の普及を背景に、今後は有料道路の料金決済だけでなく、ETC車載器を活用して、様々な場面でドライバーの利便性を向上させる新たなサービスが現れることが予測されています。
インフォビーコンは、安価かつ小型で扱いやすいという特長を備えており、本装置を用いることで、ETC車載器固有の番号情報を活用した入退場管理、顧客管理、料金決済といった様々なサービスを容易に実現することが可能になります。
以上
(注1)Power over Ethernet(PoE)を採用。
(注2)2007年3月31日現在の普及台数。(国土交通省調べ)
◆本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC 交通・公共ネットワーク事業部 基本開発部
電話:(042)333-1621(直通)
NECエンジニアリング株式会社 営業本部 ソリューション営業部
電話:(03)6414-5639(直通)