凸版印刷とNICT、広告付きファイル暗号化ソフト「CIPHERON NEO」を共同開発
凸版印刷とNICTが広告付きファイル暗号化ソフト「CIPHERON NEO」を共同開発
~フリーDVDマガジン「codeNEO」にバンドルして無償配布~
凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立直樹、以下凸版印刷)は独立行政法人情報通信研究機構(以下 NICT)と共同で、広告付きファイル暗号化ソフトウェア「CIPHERON NEO(サイファロンネオ)」を開発しました。「CIPHERON NEO」は、2006年11月20日に25万部発行のフリーDVD「codeNEO(コードネオ)」vol.5にコンテンツと共に収録され、無料で配布されます。
凸版印刷はNICTと、産官連携による暗号化ソフトウェアの開発と無償配布を進め、暗号利用の普及と、情報漏えいを防ぐセキュリティ技術の普及を目指します。暗号化ソフトウェアの無償提供により、ネットを通じて交換される情報の暗号化が進むことが期待されます。
「CIPHERON NEO」によって、ユーザーはハードディスク上のファイルを暗号化できるようになり、例えば外部端末から不正にアクセスされた場合、ファイルの内容を見られる心配がなくなります。これにより安全にファイルを保存できるようになり、より一層セキュリティの高い利用環境が実現できます。
また、「CIPHERON NEO」では2次元バーコードを用いた認証キーを発行でき、2006年12月からはファイル暗号化ポータルサイト「CIPHERON.NET」(http://www.cipheron.net/)上でこの認証キーを登録することによって、暗号化されたファイル交換が可能になる予定です。
なお、「CIPHERON NEO」はNICTが独自に開発した暗号化技術を応用して開発されたものです。
<「CIPHERON NEO」の使い方と特長>
・「codeNEO」vol.5をPCで視聴、コンテンツ選択画面で「できるオトコはコレで差がつく」から「ネットの安全を守れ!新ヒーロー誕生」を選択。
・コンテンツ再生画面で右側に表示される画像をクリックし、「CIPHERON NEO」をインストール (図1)。
・インストール後、ユーザーはハードディスクの任意のファイルを暗号化・復号化(暗号解除)することができるようになります。
・暗号化したファイルが不正に取得された場合、別の端末では内容を見ることができません。
・暗号化したファイルを復号化する際には15秒程度のオンライン広告を表示(図2)。
・「CIPHERON NEO」では、二次元バーコードの認証キーを発行。対応した認証キーの交換によって、暗号化したファイルを交換、お互いのファイルを復号化できるようになります。
今後、凸版印刷では「codeNEO」のDVDという媒体特性を活かして、この他にも良質なソフトウェアを一般ユーザーに無償配布するバンドルサービスを展開していく予定です。
<背 景>
2005年1年間に公表された個人情報漏えい事件は1,032件にのぼり、前年に比較して約2.8倍に増加しています(日本ネットワークセキュリティ協会調べ)。また2005年後半には無料ファイル交換ソフト「Winny」に起因する情報漏えいが、報道等でも大きく取り上げられるなど社会的な問題となってきています。
凸版印刷は2006年3月より、日本初の広告収入型フリーDVDマガジン「codeNEO」を発行しています。現在、コンビニエンスストア、DVDレンタルショップ、書店、映画館などを中心に隔月で25万部を配布しています。
以 上