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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

ニュースサイトなど宛てに広く配信された、ニュースリリース(プレスリリース)、 開示情報、IPO企業情報の備忘録。 大手サイトが順次削除するリリースバックナンバーも、蓄積・無料公開していきます。 ※リリース文中の固有名詞は、発表社等の商標、登録商標です。 ※リリース文はニュースサイト等マスコミ向けに広く公開されたものですが、著作権は発表社に帰属しています。

2024'11.26.Tue
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2007'04.26.Thu

ビクター、フルハイビジョン映像を圧縮符号化する「インテリジェントHDエンコード技術」を開発

フルハイビジョン映像を高精度にきめ細かく圧縮符号化する
「インテリジェントHDエンコード技術」を開発

~高画質で長時間収録のBlu-ray ROMディスク※制作を実現~


 日本ビクター(株)は、オリジナルのフルハイビジョン映像と同等の高画質を維持したまま長時間収録のBlu-ray ROMディスク※の制作を実現する、MPEG-4 AVC規格対応の「インテリジェントHD エンコード(符号化)技術」、および、同技術を搭載した「インテリジェントHDエンコーダシステム」を開発しました。(関連特許10件申請中)
※長時間収録のBlu-ray ROMディスク…1層(25GB)あたり2時間を超えるデータを収録したBlu-ray ROM ディスク。

 MPEG-4 AVCは高効率な画像圧縮技術ですが、符号化パラメータの数が多く、処理が複雑という特性を持っています。今回当社が開発した「インテリジェントHDエンコード技術」は、MPEG-4 AVCのそうした特性に着目し、独自の手法により高精度にきめ細かくパラメータを制御することで、処理量を軽減しつつ符号化効率を高める技術です。ダイナミックに動く映像から、きめ細かく繊細な映像まで、幅広く画質の均一化を図り、高画質で長時間収録のBlu-ray ROMディスク※制作を実現します。

 「インテリジェントHDエンコーダシステム」は、「インテリジェントHDエンコード技術」搭載のソフトウェアエンコーダシステムで、本年10月、当社100%出資子会社の(株)ビデオテックに導入して稼動を開始。今後、本システムの高画質・高符号化効率の特徴を活かし、オーサリング業務の営業展開を行っていきます。


<「インテリジェントHDエンコード技術」のもたらすメリット> 

1.40v型以上の大画面・高精細フルハイビジョンテレビでの視聴に応えうる高画質を実現 
 普及・拡大している、大画面(40v型以上)かつ高精細のフルハイビジョンテレビで、より美しい映像を視聴できる高画質Blu-ray ROMディスクを実現します。 

2.Blu-ray ROMディスクへの、高画質で長時間の収録を可能に 
 オリジナルのフルハイビジョン映像と同等の高画質を維持したまま、1枚のBlu-ray ROMディスクに長時間映画を収録できます。また、特典映像の高画質かつ長時間での収録も実現します。 


<「インテリジェントHDエンコード技術」および「インテリジェントHDエンコーダシステム」の特長> 

1.高精度2パスエンコードアルゴリズム 
 MPEG-4 AVC規格の特性に着目した独自の手法により、DVDディスク等で用いられるMPEG-2規格に比べて数百倍のきめ細かさで符号化パラメータを高精度制御する2パスエンコードアルゴリズムを開発し、符号化効率の向上を図りました。 

2.スタジオスタッフによる画質チューニング 
 本技術の開発にあたっては、実際にエンコードを行う当社のスタジオスタッフとともに、オリジナル映像とエンコード映像のミラー分割による比較などの画質チューニングを繰り返し実施。これにより、動きが速いなど圧縮が困難な映像や、ディテールの再現が難繊細な映像まで幅広く画質を均一化し、スタジオスタッフが原画同等と認める高画質なエンコードを実現しました。また、エンコード画質の完成度を高めることで、タイトル制作の効率化で課題となる「再エンコード作業」の発生を抑制できます。 

3.処理負荷低減アルゴリズム 
 一般に高精度な符号化パラメータの制御によるエンコードで問題となる処理負荷の増加を、独自の適応型動き推定アルゴリズム等により低減させることで、専用のハードウェアを使うことなく、ソフトウェアのみで高速なエンコードシステムを実現しました。 

4.柔軟なシステム構成 
 低コストのPC単体システムから、パフォーマンスの高い分散処理システムまで、制作スタジオ側の要望に応じた柔軟なシステム構成を選択できます。また、システム導入後の構成変更にも容易に対応可能です。 

5.ディスクコストと環境負荷の低減 
 本エンコーダシステムにより、オリジナルのフルハイビジョン映像と同等の高画質を維持したまま、2時間を超える長時間のコンテンツを1層Blu-ray ROMディスクでも制作可能となり、ディスクコストと環境負荷の低減を実現します。 

 ※添付資料を参照


<開発背景と概要> 

 当社はこれまで数多くのデジタルデータの圧縮符号化技術に取り組み、映像コンテンツ制作の分野では、ビデオCDやDVDオーサリングシステム用の高画質エンコーダを開発。メディア事業グループマスタリングセンターや100%子会社の(株)ビデオテックに導入してディスクオーサリング業務を行っています。
 近年、デジタルハイビジョン放送の普及拡大や、当社“D-ILAハイブリッドプロジェクションテレビ”などフラットディスプレイの大型化により、大画面で高画質なフルハイビジョン映像を楽しむ環境が拡大しており、放送だけでなくパッケージメディアでの高画質フルハイビジョンコンテンツに期待が高まっています。こうした中、当社は、技術開発本部およびマスタリングセンター、(株)ビデオテックの3 部門が共同でハイビジョンパッケージソフトの高画質エンコード技術の開発に取り組み、今回、「インテリジェントHDエンコード技術」、および、同技術を搭載した「インテリジェントHDエンコーダシステム」を開発しました。
 「インテリジェントHDエンコーダシステム」は、1920×1080/24pまたは60iのフルハイビジョン映像を24~12Mbps程度に圧縮するソフトウェアエンコーダシステムで、オリジナルのフルハイビジョン映像と同等の高画質を維持したまま、長時間収録のBlu-ray ROMディスク※の制作を実現します。 


(株)ビデオテックホームページ 
 http://www.jvc-victor.co.jp/media/industry/video-tech.html
 

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