セイコー、帝国ホテルに無線時刻修正システム搭載の新作「モニュメント時計」を設置
帝国ホテル 東京 本館中2階ロビーに
最新の「SEIKO・モニュメント時計」を設置
~ SEIKO独自の無線時刻修正システムを搭載 ~
セイコー株式会社(社長 村野 晃一)は、時の記念日(6月10日)を前に、6月6日に「伝統と先進の融合」をコンセプトとした新作「モニュメント時計」を帝国ホテルに設置いたしました。
モニュメント時計としては初めて、SEIKO独自の先端的な無線時刻送信システム「タイムリンクプロ(※1)」を搭載したこの時計は、1970年以来同ホテルのメインロビーで親しまれてきました世界時計(現在はリニューアルのため撤去)の後継として、このたび装いを新たに、本館中2階ロビーに設置されました。
「時」のオブジェともいえるこの時計は、人の目線ほどの高さにある直径54センチの文字板とその背後から放射状に張り出した直径約1.4メートルの4本の振り子を備え、大谷石を配した重量感ある台座で支えています。時計本体は、幅約2メートル、高さ約2.2メートルのガラスケースの中に収納されています。
企画コンセプトの「伝統と先進の融合」は、をデザイン・機構、各部材の仕上げ、振り子の動きなどにおいて表現いたしました。
まずデザインは、古来機械時計の動きの源泉であった「振り子」を象徴的に用い、シンプルな中にも趣のあるものとしました。また、各部位の仕上げに富山県高岡市で旧加賀藩の約400年前から伝わる漆塗りと銅器着色の伝統的工芸技法を採用し、深みを出しました。(※2)さらに、帝国ホテルの旧本館(通称:ライト館)を象徴する建材である大谷石を時計の台座部分で使用したほか、文字板の数字、振り子の文様などにライト館にゆかりの深い意匠を取り入れました。
一方、先端の時刻修正システム「タイムリンクプロ」を搭載して日本標準時を表示するとともに、振り子内部のパネル部分や時計本体の背景となるガラスケース内部の背面板において、最新の低消費電力・長寿命型LED照明を採用いたしました。
また4本の振り子は、通常、柔らかな光を放ちながら回転していますが、毎正時には、約2分間、孔雀が羽を広げるように、ゆっくりと扇状に展開するパフォーマンスを取り入れました。ホテルを訪れた皆様に動きを楽しんでいただくとともに、「優美な時の流れ」や「時の推進力」を表現いたしました。
セイコーは、正確な時をお知らせすると同時に、上質な空間を演出し、優雅なやすらぎのひとときをお届けしてまいります。
※1:「タイムリンクプロ」システム
屋外に設置された長波受信器(SLR-201)が、正確な「日本標準時」をのせた「標準電波」を受信し、SEIKO独自の特定小電力無線を使用したタイムリンクプロ中継器(SW-301)からタイムリンク受信機能を搭載したクロックに「標準時刻」を自動送信する、無線ネットワーク時刻送信システムです。当該システムは無線を使用するため、従来設備時計で必要不可欠であった配線工事の手間、クロック設置場所や台数の制約が緩和されるようになりました。
※2:「高岡伝統工芸」(漆塗り・緑青仕上げ)
高岡の銅器・漆器の伝統が生きる着色技法のひとつで、漆に真鍮粉や銀粉などの金属紛を混ぜ合わせることで、淡く風合いのある真鍮色や「四分一色」または「おぼろ銀」と言われる銀色を再現するもので、このほかにも緑青仕上げなどがあります。モニュメント時計では、時計本体とその周辺部材やガラスケースの金属部分に漆仕上げの真鍮色を、また漆の四分一仕上げの銀色と緑青仕上げは時計の文字板面やガラスケースの背面に採用しました。これらの着色仕上げは全て一人の着色職人の手により、一つひとつ丹念に施されたものです。
【 各部の主な仕様 】
・時計精度:電波修正 電波受信による時刻修正
クオーツ 平均月差±3秒以内
・サイズ :ガラスケース 幅1.97m×高さ2.23m×奥行0.9m
時計本体 幅1.38m×高さ2.15m×奥行0.52m
文字板部分 直径0.54m
振り子部分 直径1.38m(計4本)
台座部分 幅1.12m×高さ0.347m×奥行0.48m
・重 量 :約1,060kg(時計200kg、大谷石60kg、ガラスケース800kg)
■お客様からのお問い合わせ先
ホテル関係:株式会社帝国ホテル 大代表 03-3504-1111
時計関係 :セイコー株式会社 大代表 03-6401-2111
■ウェブサイトアドレス
株式会社帝国ホテル:http://www.imperialhotel.co.jp
セイコー株式会社 :http://www.seiko.co.jp
※セイコー株式会社は、2007年7月1日よりセイコーホールディングス株式会社に社名変更いたします。