~RFID技術とオラクルデータベースを活用して在庫・出庫管理システムを構築
効率的な物品管理を実現 ~
日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新宅正明)は、NHKアートがICタグを活用した在庫・出庫管理システムを構築したことを発表します。NHKの番組制作のための大道具・小道具を運搬する台車にICタグを装着し、これを携帯情報端末であるPDAで読み取り、在庫・出庫状況をデータベースにリアルタイムで記録します。このシステムのデータベースに「Oracle Database」、PDA端末に「Oracle Database」の軽量版である「Oracle Lite」が採用されています。
NHKアートはNHKのあらゆる番組の美術制作を一手に引き受ける子会社です。手がける番組総数は月に200本を超えます。NHKの番組制作における美術用品の調達の指示はNHKの番組ディレクター、デザイナーなどが行います。これを受け、NHKアートの制作スタッフがあらゆる素材を使って、実際の道具を作成し、これを収録スタジオ内に組み上げます。収録が終了すると、使用された道具は台車に分類・積載され、トラックに積んで海老名にあるNHKアートの保管倉庫に移動されます。NHKアートは、所有総数3.000にのぼる台車に何のセットがつまれているのか、いつ倉庫を出て、いつスタジオに入り、いつ持ち出されたのか、などの在庫・出庫管理をいままで紙の台帳に記帳しておこなっていました。紙の台帳管理には限界があり道具が見つからない場合には、同じ道具を作り直したり、道具がないために番組の収録が遅れる、また倉庫スペースそのものの無駄遣いという課題がありました。用品制作のコストダウンや、より緻密な資産管理・効率化が必要とされていました。
NHKアートは在庫・出庫管理システムに「Oracle Database」、PDA端末に「Oracle Lite」を採用し、PDA端末とマスターのデータベースを同期させ、どの台車にどのような用品が積まれているか、担当者レベルでの確認も可能になりました。また、台車ごとにつけるプレートにICタグを埋め込み、保管倉庫から搬出時や荷さばき場での荷受時に担当者がPDA端末を読み取ります。RFIDシステムの導入により、搬出・荷受のチェック漏れを激減実現することができました。
NHKアートは広大な荷さばき場や倉庫のどこに台車が置おいてあるのか、位置情報の把握も課題としており、今後、倉庫内位置情報管理システムの導入も検討しています。
●日本オラクルについて
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立だされました。国内を拠点とした情報システム構築のためのソフトウエア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日に店頭市場へ株式公開、2000年4月28日に東証一部上場。従業員数1,448名。(2004年5月末日現在)
●NHKアートについて
株式会社NHKアートは、1961年、NHKの美術部門を独立して設立された(株)NHK美術センターをその前身としています。主な事業は、NHK放送番組のデザイン、美術進行、美術用品の管理運用、CG制作等の美術制作業務全般。1970年からは一般市場にも進出し、現在では催事・展示関係の総合プロデュースを手がける他、ホール・舞台の管理・運用業務等、幅広い事業を展開しています。現在の社名に変更されたのは1990年、2004年3月現在での資本金は2億円、従業員数は270名。
●「Oracle Lite」について
「Oracle Lite 」は携帯情報端末(PDA)やノートパソコンなどに最適化された小型版のOracleデータベースを中心としたモバイル・ソリューションのための統合フレームワークです。「Oracle Lite 」を利用することで、既存の業務システムと連携するモバイル・アプリケーションをより容易に構築することが可能です。
■本件に関する報道関係お問い合わせ
日本オラクル株式会社
コーポレートコミュニケーション室
広報 北川
TEL:03-6238-8180 FAX:03-5213-6990
e-mail:Natsuko.Kitagawa@oracle.com
プレスルーム URL:http://www.oracle.co.jp/press/
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