共同印刷、Ａｄｏｂｅ ＩｎＤｅｓｉｇｎ用プラグインＣｏｍｉｃＰａｃｋｅｒの開発により
まんが制作のフルデジタルワークフローを実現
出版社が持つまんがコンテンツのマルチデバイス展開を支援
アドビ システムズ 株式会社（本社：東京都品川区、代表取締役社長：ギャレット イルグ（Ｇａｒｒｅｔｔ Ｊ． Ｉｌｇ） 以下、アドビ システムズ）は、共同印刷株式会社（本社：東京都文京区、代表取締役社長：稲木 歳明、以下、共同印刷）が、まんがフルデジタル制作システム向けにＡｄｏｂｅ（Ｒ） ＩｎＤｅｓｉｇｎ（Ｒ）用プラグイン「ＣｏｍｉｃＰａｃｋｅｒ（Ｒ）」を開発し、まんがデジタル制作の専用ラインを構築したと発表しました。
共同印刷では、海外市場において需要が高まるまんがをデジタル化することにより、Ｗｅｂや携帯電話向けコンテンツの二次利用の拡大を目指し、２００１年以来、まんがのデジタル制作システムを開発してきました。まんがを二次利用するにあたっては、効率的なデジタル制作に加えて、コミックスのマージン比率に合わせたオブジェクトの移動やサイズの変更などの処理を迅速に行う必要がありました。そこで同社はＡｄｏｂｅ ＩｎＤｅｓｉｇｎ用プラグインとしてＣｏｍｉｃＰａｃｋｅｒを開発し、まんが制作に必要なＩｎＤｅｓｉｇｎの機能を複合的に制御し、作業の自動化を実現しました。
まんがをデジタル化するには、単に画像をスキャンするだけではなく、多数の大きさの異なるふきだし文字の位置あわせ、まんが特有のルビ処理など、特殊な処理が必要です。共同印刷は、それらの複雑な処理に対応するため、業界に先駆けてレイアウトソフトウェアとして、日本語組版機能、レイヤー対応、詳細な段落スタイル設定など、特にまんが制作に必要となる機能に優れたＡｄｏｂｅ ＩｎＤｅｓｉｇｎをプラットフォームとして導入しました。
オペレーターは、ＣｏｍｉｃＰａｃｋｅｒによって多数の細かい作業を迅速かつ正確に処理することができるようになります。また、ＣｏｍｉｃＰａｃｋｅｒは、プラグインの形態をとっているため、まんが特有の組版体裁にテキストデータを部分的に流し込むことを可能にしました。これらの制作工程の完全デジタル化により、共同印刷は納期短縮、生産効率および品質の向上を実現しました。共同印刷は、まんがフルデジタル制作システムＣｏｍｉｃＰａｃｋｅｒを活用し、まんがのデジタル化を促進して、ワンストップによるマルチデバイス展開を支援して行きます。
なお、モビーダ・エンターテインメント株式会社は４月から、ＣｏｍｉｃＰａｃｋｅｒによってデジタル制作されたコミック誌「月刊少年ブラッド」を出版しているほか、雑誌発売と同時にＷｅｂおよびモバイル向けのコンテンツ配信を開始しました。
また、アドビ システムズ 株式会社は、２００６年７月６日（木）から９日（日）までの４日間、東京ビッグサイトにて開催される東京ブックフェア２００６併設のデジタルパブリッシングフェア２００６（http://www.digi-fair.jp/）（コマ番号Ｔ１８－２６）に出展しており、ブース内にて共同印刷による、ＣｏｍｉｃＰａｃｋｅｒのデモをご覧いただけます。
Ａｄｏｂｅ ＩｎＤｅｓｉｇｎの詳細は以下のＵＲＬをご参照ください。
http://www.adobe.com/jp/products/indesign/
ＣｏｍｉｃＰａｃｋｅｒの詳細は以下のＵＲＬをご参照ください。
http://www.kyodoprinting.co.jp/products/publications/comic.html
月刊少年ブラッドの詳細は以下のＵＲＬをご参照ください。
http://web.comicblood.jp/
■アドビ システムズ社について
アドビ システムズ社は、時間や場所、利用するメディアや機器を問わず、あらゆるユーザのアイデアや情報との関わり方に変革をもたらしています。アドビ システムズ 株式会社はその日本法人です。同社に関する詳細な情報は、Ｗｅｂサイトhttp://www.adobe.co.jp/に掲載されています。
