日本テクトロニクス、ＭＰＥＧテストシステム「ＭＴＳ４００シリーズ」の
新バージョン１．３を発表
～新バージョン１．３により、ＭＴＳ４００シリーズのビデオ・ストリーム解析
機能が強化～
日本テクトロニクス株式会社（代表取締役社長 鈴木 有國 ＴＥＬ０３－６７１４－３１１１）は、圧縮ビデオ・ストリーム上の障害検出から解析までを自動的に行うＭＰＥＧテストシステム「ＭＴＳ４００シリーズ」の新バージョン１．３を発表しました。今回のバージョンアップにともない、ＭＴＳシリーズの優れた解析機能が一段と強化されました。
■バージョンアップによる新機能
・マルチプレクサ（ＭＸ）でのＨ．２６４サポート
オフライン・ソフトウェア・マルチプレクサでは初めて、Ｈ．２６４をサポートしました。この機能により、ＳＥＩタイミング・メッセージを含むＨ．２６４のエレメンタリ・ストリームを、トランスポート・ストリームに多重することが可能になります。ユーザは独自のテスト・ストリームを作成し、設計の評価やデバッグを迅速に行うことができ、製品のＨ．２６４機能の品質や信頼性を評価することが可能です。
・クローズド・キャプション検査機能（ＡＴＳＣ限定）
ストリーム内におけるクローズド・キャプションの存在をアイコンで表示すると共に、ＰＭＴとＥＩＴにおいてのクローズド・キャプションに関する整合性を検査します。
・リアルタイム・ビデオ・デコード
ＴＳＣＡによりトランスポート・ストリーム内のプログラムを選択し、ソフトウエア・デコーダを使用した映像表示ができます。この機能によりストリーム内のコンテンツを動画で確認することができます。
・ビデオのサムネイル表示
ビデオ・サムネイルの複数表示や、サムネイルに合わせての各々のサマリや詳細な情報表示など、色々な角度からファイルの内容を確認できます。
・テスト／イベントの発生回数の集計
特定のテストにおけるエラー発生数やイベント発生の回数を集計し、現在の状態とともに表示します。単なる現状の把握だけでなく、サービス品質を、時間的経過を踏まえて確認することが可能です。
・中国語ＧＢフォント対応
中国語ＧＢフォントで記述されたプログラム名や説明文を、ＴＳＣＡにおいて表示できます。
・ＲＴＰ接続
ＲＴＰプロトコルを使用したＩＰネットワークで伝送されるビデオを解析できます。
・ＩＧＭＰサポートの拡張
マルチキャストＩＰセッションに接続する場合に、自動的にグループへの参加コマンドを発行し、解析が終了した時点で、ＩＧＭＰ離脱処理をします。
・ＩＰパケットのパケット到達時間間隔（ＰＩＴ）の平均値表示
ＩＰ経由でビデオやオーディオを伝送するにあたって、タイミングの問題を抱えているお客様に最適です。どのレイヤでの障害かをすばやく診断できます。
・ＲＴＰ測定
欠落パケット数および割合、順不同パケット数および割合を検出します。
・ＲＴＰおよびＰＩＴのテストおよび警告
ＩＰレイヤ測定に基づいての、ＣａｐｔｕｒｅＶｕ、ストリームの記録や警告発生等のトリガ処理が可能です。
製品出荷： ２００６年７月７日
バージョンアップについて：
現在、バージョン１．１をお使いのお客様は、テクトロニクスから送付される
ＣＤ－ＲＯＭにより、無償で最新バージョン１．３にアップグレードすることが
可能です。
販売価格： ４，２９４，５００円より （税抜 ４，０９０，０００円より）
テクトロニクスについて
テクトロニクスは、計測およびモニタリング機器メーカとして、世界の通信、コンピュータ、半導体、デジタル家電、放送、自動車業界向けに計測ソリューションを提供しています。テクトロニクスは、６０年にわたる信頼と実績に基づき、お客様が、世界規模の次世代通信技術や先端技術の開発、設計、構築ならびに管理をより良くできるよう、汎用計測機器、ビデオ計測機器、ネットワーク計測、監視システム機器を提供しています。米国オレゴン州ビーバートンに本社を置くテクトロニクスは、現在世界１９か国で事業を展開しています。詳しくは、www.tektronix.comをご覧ください。日本テクトロニクスは、米テクトロニクスの１００％出資の日本法人です。詳しくは、www.tektronix.co.jpをご覧ください。
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