中堅・中小企業向けB2Bソフトの最新版「ACMS Lite V1.4」を発売
グローバル標準のセキュア通信プロトコル「EDIINT AS2」をサポート
国内およびグローバルなB2B環境を単一プラットフォームで統合運用可能
株式会社データ・アプリケーション(本社:東京都中央区日本橋、代表取締役社長:橋本 慶太、以下DAL)は、B2B(企業間電子商取引)システム用の低価格なソフトウェア「ACMS Lite」の最新版「ACMS Liteバージョン1.4」を発表いたします。
ACMS Liteは、中堅・中小企業向けのB2Bソフトウェアで、従来型EDI(電子データ交換)とインターネットをベースとした次世代EDIの双方で利用可能です。
同クラスの他社製品と比較して約半分の低価格で、Windows XPなどのクライアントOSでも稼働し、新たにB2B用のサーバを導入する必要がありません。
ACMS Liteは、B2Bシステムを構築する上で不可欠な標準プロトコルへの対応やデータ変換機能、スケジューリング機能、ジョブ管理機能などを提供し、最新の国際標準仕様である「ebXMLメッセージサービス仕様(ebXML MS)」(※1)および「SOAP-RPC」(※2)をベースとしたJEDICOS-XML(※3)メッセージ交換手順もサポートしています。
最新版のACMS Lite バージョン1.4では、新たに、グローバル標準の通信プロトコルである「EDIINT AS2」(以下AS2 ※4)をサポートしました。
AS2は、インターネット上でのセキュアなデータ交換を行う通信プロトコルで、暗号化技術やデジタル署名を使用し、従来のEDIデータやXMLなどあらゆる形式のデータをインターネット上で安全に転送できます。
ウォルマートをはじめ、欧米の大手流通業がAS2を採用し始めており、日本の流通業界でもAS2に対応するニーズが高まっています。
ACMS Liteは、中堅・中小企業での利用を想定しての導入のし易さや操作性、低価格を重視しており、さらに今回、AS2をサポートしたことで、国内取引からグローバル取引までをカバーするB2B環境を1つの環境で運用することが可能となります。
また、日本チェーンストア協会(JCA)は、流通業の標準通信手順とし広く普及しているJCA手順の最新版として「新JCA手順」を策定中で、間もなく公開を予定しています。新JCA手順は、ebXML MSやSOAP-RPC、EDIINT AS2をベースとしており、卸・メーカなどはこれらへの対応が求められます。
ACMS Lite バージョン1.4は、これらすべての仕様をサポートしていますので、新JCA手順の仕様にも迅速に対応することができます。
ACMS Liteは、クライアント・タイプのStandard Edition(SE)とサーバ・タイプのEnterprise Edition(EE)があり、お客様のシステム規模に合わせて選択できます。
ACMS Lite バージョン1.4の販売価格は、従来バージョンと変わらず以下のとおりで、DALのビジネス・パートナー56社を通じて販売いたします。
・ACMS Lite Standard Edition 94,500円(税込)~
・ACMS Lite Enterprise Edition 420,000円(税込)~
DALは、今回の中堅・中小企業向けACMS Liteバージョン1.4でのEDIINT AS2サポートに先立ち、大企業向けのB2Bソフトウェア「ACMS B2B」の最新版でもAS2をサポートしています。
ACMS Lite バージョン1.4の発表により、大手企業から中小企業までの幅広いレンジの企業、およびシステム規模・システム要件に合わせて、国内取引からグローバル取引までをカバーするB2B環境を提供できるようになりました。
インターネットを利用した企業間電子商取引が世界規模に広がるにつれて、通信プロトコル、メッセージ、ビジネス・プロセスなどを標準化し、さらに統一した電子ビジネス情報を世界規模で共有・同期する基盤を実現しようとする動きが活発になっています。
DALは、EDIを中心にデータ交換やシステム連携分野で、信頼性の高いパッケージ・ソフトウェアを自社で開発するとともに、これらを低価格で提供する国産ソフトウェア・ベンダとしてリーダーシップを確立してきました。今後も、国際標準・業界標準への対応の取り組みを積極的に継続し、各業界の業務効率化と顧客に対するサービス品質向上に貢献する、信頼性と安全性の高いシステム基盤の提供に努めます。
※1:ebXML MS
ebXML メッセージサービス仕様 (ebXML MS)は、インターネット上で、高速かつ安全なEDI環境を構築するための次世代EDI国際標準で、日本の小売・流通業界をはじめ、電機・電子部品業界(JEITA)では、実証実験を経て実用化・普及段階にきています。
ebXML MSは、リアルタイムのEDIメッセージングを実現、通常のファイル転送(文字情報)のほか、ファイル添付(Word/Excel/PowerPoint、PDF、CAD、画像、音声、動画など)による転送も可能です。
※2 SOAP-RPC(SOAP-Remote Procedure Call)
SOAP-RPCは、B2Bサーバの常時運用が困難な中小企業向けのプロトコルです。ebXMLMSが、データ発生時にプッシュ型で情報を送信するサーバ方式であるのに対して、SOAP-RPCはプル型で、必要な時に任意のタイミングで、クライアントから起動して、センターサーバからデータを取得することができます。
※3 JEDICOS(Japan EDI for Commerce systems)-XML
(財)流通システム開発センターを中心に、既存の流通標準EDIメッセージに新規メッセージを追加開発し、且つ国際標準ebXMLやSOAP-RPCをベースにしたメッセージ交換手順を策定した次世代のXML-EDIの国内流通業界標準です。
※4 EDIINT AS2
(Electronic Data Interchange-Internet Integration Applicability Standard 2)
EDIINT AS2は、インターネット上でデータ交換を安全に行なう手順として、GCI(グローバル・コマース・イニシアティブ)が世界的な流通業界の通信標準として推進している方式です。IETF(インターネット技術の標準化組織)のワーキンググループのひとつであるEDIINT により作成され、RFC4130として公開されています。ウォルマートを中心として国際レベルでの流通調達で普及が始まっており、日本でも日用品雑貨、加工食品メーカを中心に採用の機運が高まっています。
◆株式会社データ・アプリケーション(DAL)について
http://www.dal.co.jp/
DALは、1992年に最初のUNIX向け製品をリリースして以来、特にEDIを中心にデータ交換やシステム連携分野において、信頼性の高いパッケージ・ソフトウェアを自社で開発するとともに、これらを低価格で提供する国産ソフトウェア・ベンダとしてリーダーシップを確立してきました。
DALのソフトウェア「ACMS(Advanced Communication Management System)シリーズ」は、すでに850社2,300サイトを越える企業のミッションクリティカルなシステムで稼働しています。ACMSシリーズは、メインフレームからPCまで、プラットフォームに依存しないJavaベースで開発されており、企業情報システムと連携したB2B環境を容易に構築可能な「ACMS B2B」、システム/アプリケーション/ビジネス・プロセスを統合する「ACMS EAI」、WebEDIにおけるブラウザ操作を自動化する「ACMS WebAgent」など、約20種類の製品から構成されています。
※DAL,ACMS,AnyTran,E2Xは、株式会社データ・アプリケーションの日本および海外での登録商標です。
※本文中に記載されている会社名、製品名等は、各社の登録商標または商標です。