武田薬品子会社、アクトスとTAK-536の合剤の米国における第3相臨床試験を開始
アクトスとTAK-536の合剤の米国における第3相臨床試験開始について
この度、当社の100%子会社である武田グローバル研究開発センター株式会社(米国・イリノイ州)は、2型糖尿病治療薬アクトス(一般名:塩酸ピオグリタゾン)と、当社が創製し高血圧症治療薬として開発中のTAK-536との合剤について、米国で第3相臨床試験を開始しました。
アクトスはインスリン抵抗性を改善する2型糖尿病治療薬として世界60カ国以上で販売されており、米国では当社の子会社である武田ファーマシューティカルズ・ノースアメリカ株式会社が販売を行なっています。一方、TAK-536は血圧を上げるホルモンのひとつであるアンジオテンシンIIの働きを阻害する新規アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)です。
アクトスとTAK-536の合剤は、アクトス単独投与を上回る血糖降下作用に、ARBの持つ降圧作用と臓器保護作用が加わることで、高血圧を合併した糖尿病患者のより良い病態管理に貢献できると期待されます。
当社医薬開発本部長 宮本政臣は「米国では糖尿病患者の約60%が高血圧症を合併しているとのデータもあることから、この合剤はそれらの患者さんにとって有用な新しい治療オプションを提供できるものと考えています。また、アクトスの発売以来構築してきた米国での糖尿病フランチャイズのさらなる強化につなげたいと考えています」と述べています。
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