矢野経済研究所、「地域ビルダーの資材調達戦略」に関する調査結果を発表
地域ビルダーの資材調達戦略
【 調査要綱 】
住宅建設に際しては、木材、建材、住宅設備機器などの様々な住宅資材とこれらの資材を活用しての各種工事が必要となります。この資材調達と各種工事の施工は様々な企業の協力を必要としますが、これらをトータル的に監理して初めて住宅商品が生み出されます。そして、この役割を担っているのが住宅メーカーでありビルダーです。
住宅業界には様々な特色を持った企業が参入しており、それぞれの企業の特色によって資材調達や各種工事の手配で留意しなければならないポイントも異なるところです。全国展開している大手ハウスメーカーは全国各地域への住宅提供を前提としていますし、工業化住宅を志向しているプレハブメーカーなどは建築現場だけでなく加工拠点への配送を考慮する必要があります。一方、各地域に根付いた事業展開を行っている地域ビルダーや工務店では、より地域性を考慮する必要があるため、自ずと資材調達戦略が異なってきます。
そこで、矢野経済研究所では、各地域で活躍する有力な地域ビルダーが、いかにして資材調達や工事発注を実施しているのかに焦点を絞り調査・研究しました。
１．調査対象：有力地域ビルダー２８社
２．調査期間：２００６年２月～２００６年５月
３．調査方法：面接ヒアリング調査
【 調査結果 】
●地域ビルダーの多くはメーカーとの直接交渉による価格設定。
●地域ビルダーは集中購買によるコスト削減を図る一方で競合メーカー間の価格競争でコスト削減を図る。
●地域ビルダーのメーカー選別の条件は、価格、品質、ブランド力、提案能力、現場対応力、そしてアフターメンテナンス力。
●地域ビルダーの資材調達の課題の一つは消費者ニーズの多様化による商品の分散化。
【 資料発刊 】
資料名：「地域ビルダーの資材調達戦略」
発刊日：２００６年５月３０日
体裁：Ａ４／２１８ページ
定価：９６，６００円（税込）