日本フードサービス協会、6月の外食産業市場動向調査を発表
日本フードサービス協会加盟会員社による外食産業市場動向調査
平成18年6月度結果報告
社団法人日本フードサービス協会(略称:JF=ジェフ 本部:東京都港区 会長:米濱和英)では、協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査の平成18年6月度分の集計結果をまとめました。「外食産業市場動向調査」は、新規店も含めた外食市場の全体的な動向や業態の変化を把握する「全店データ」と既存店ベースによる店舗の経営状況・動向を探る「既存店データ」を業態別に集計し、前年同月比の指標として表しております。
<全店ベース(新規店も含めた)による外食市場の動向>
トータル売上は前年同月比103.4%と伸長
客数微減も、客単価がアップ
<全体概況>
外食産業の新規店も含めた全店ベースによる全業態トータルの6月度売上状況は、前年同月比103.4%と前年を3.4%上回った。客数は99.6%と僅かに減少したが、客単価が103.9%とアップし、前月5月と同じような推移で売上はプラスとなった。業態別の売上では、ファーストフード、パブ/居酒屋、ディナーレストラン、喫茶で前年を上回ったが、ファミリーレストランは前年を下回る結果となった。客数減の要因としては、週末の天候が悪かったことやサッカーワールドカップの影響などがあげられる。客単価はファーストフードとくに洋風での上昇が大きく、全体を押し上げている。店舗数は100.7%で、僅かに増えているが従来に比べ増加率は縮小気味である。
既存店の売上は100.4%と前年同月を上回り、3月から4ヶ月連続でプラスとなった。
<業態別概況>
■ファーストフードの業態は、全体の売上は前年同月比106.3%と前年を大きく上回った。客数は100.0%と前年並みであったが、客単価が106.2%と上昇、とくに洋風分野が110.5%と大きくアップした。分野別の売上では洋風、和風、麺類とその他(カレー、アイスクリームなど)が売上を伸ばしたが、持ち帰り米飯・寿司は店舗減で客数が減少し前年を下回った。■ファミリーレストランの業態は、全体の売上は99.6%と前年を僅かに下回った。客単価が102.1%とアップしたものの客数が97.5%と減少した。洋風と和風の売上は前年を僅かに上回ったが、中華、焼肉は下回った。
■パブ・居酒屋の業態は、全体の売上は107.8%と大きく伸びた。店舗数が109.8%、客数は105.9%、客単価も101.8%と上昇。ただ、居酒屋の分野は店舗数の増加に比例して2桁の売上増であったが、逆にパブ・ビヤホールの分野は店舗数の減少で客数も減り売上は前年を下回った。
■ディナーレストランの業態は、売上は101.4%と前年を上回った。店舗数は減ったものの客数は100.3%、客単価も101.1%といずれも前年同月を上回り、好調を維持している。
■喫茶の業態は、売上が101.7%と前年を上回り3月以来のプラスとなった。客数は101.0%、客単価も100.7%と前年を上回った。