日本IBM、東映アニメーションのネットワークシステムを構築
ビジネス環境の変化に対応した新基盤システムを構築
-接続可能な領域の自動判別機能や全作品情報の一元管理を実現-
東映アニメーション(社長:高橋浩)と日本IBM(社長:大歳卓麻、NYSE:IBM)は、東映アニメーションにおいて、PCのユーザー情報を基にシステムが接続可能な領域を自動判別することで、セキュリティーを強化した新ネットワークシステムを構築しました。また同時に、各部門や機能ごとに分散していたPCサーバー等18台を、IBM (R) の統合アプリケーションサーバー「IBM eServer TMi5」1台に統合し、運用の最適化を行いました。さらに、同社が保有する約9100話のアニメーション作品の作品情報や完成品の素材データを一元的に保存するためのストレージ統合も行う予定です。
東映アニメーションでは、コンテンツのデジタル化の進展、DVD、ライセンス事業等のビジネスの多様化、社外クリエイターとの協業作業の増加など、ビジネス環境の変化に対応した新しいIT基盤の構築が急務となっていました。特にコンテンツやデータの管理上、社内システムへのアクセス管理等のセキュリティー強化が重要になっていましたが、従来のシステムでは各部門ごとに必要なネットワークを随時追加していたため、全社的な一元管理が難しい状況でした。
新システムでは、使用するユーザーごとの認証情報を基に、システム側でどの領域まで接続可能かを、認証VLAN技術を活用して自動的に判別します。例えば、社外クリエイターには現在制作中のコンテンツや作品情報への接続を可能とし、社員には制作中だけでなく、過去に制作したコンテンツへの接続も許可します。アクセスできる領域を明確化したことで、取引先との密な連携による満足度向上を図るとともに、セキュリティーの強化を実現します。また、ネットワークの全社的な一元管理とログの収集により、障害発生時の原因特定と対策が迅速かつ容易になります。さらに、ファイアウォールやVPN機能等を仮想化、統合化することにより構成の複雑性を解消し、運用の効率化が可能になりました。これらの機能により、さまざまな情報セキュリティーのリスクのうち、PCや紙の資料の盗難などを除いた約6割以上が削減されるものと見込んでいます。
さらに、従来PCサーバー等で稼働していたメールおよびファイルサーバーなど18台の機能を、1台のIBM eServer i5に集約することでさらなる運用の効率化を図りました。新システムは、5月から運用を開始しています。
また同社では、、これまで各製作部門毎に独自の媒体によって保存していた完成作品の素材データについても、IBMの高性能ストレージ「IBM Total Storage (R)DS8100」1台に統合する予定です。これによ、、同社が保有する約9100話のアニメーション作品の作品情報とともに完成品の素材データが一元的に保存することが可能となり、作品の二次的利用の際のデータの検索や抽出の効率化が図れることになりました。さらには、、IBMのシステム管理ソフト「Tivoli (R) Storage Manager」を採用したことにより、仕掛中作品のデータを含めて定期的なバックアップとデータ保管の二重化を実現して保全性を高めるととも、、運営管理の効率化も図ります。
同社では今回のシステムを基に、サーバー追加等に伴う構成変更の自動化機能の導入を検討しており、さらなるシステム運用効率の向上を進め、ビジネスを支えるIT基盤の強化を推進していきます。
以上
IBM、e-busuienssロゴ、eServer、TotalStorage、TivoliはIBM Corporationの商標その他の製品名および会社名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
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