松下、東京大学などと連携し顔画像認証に関する技術検証を実施
東京大学等と連携し、顔画像認証の技術検証を実施
ユビキタスセンサーネットワーク※1技術の確立をめざす
松下電器産業株式会社 パナソニック システムソリューションズ社(代表者 遠山敬史)は、総務省の研究開発プロジェクト「ユビキタスセンサーネットワーク技術に関する研究開発(2005年度)」※2の一環として、「センサーノード※3搭載型ロバスト顔認証※4」に関する技術検証を“秋葉原ユビキタス実証実験スペース※5”(秋葉原ダイビル)において7月27日より開始します。
これは、不審人物の認知や空港・港湾における国際犯罪を防止する顔画像認証によるバイオメトリクス出入国管理等に必要なセンシングデータ処理技術※6を確立することを目的に、東京大学森川研究室や慶應義塾大学青山教授、Ubilaプロジェクト※7等と学産・プロジェクト間連携により実施するものです。
当社は、主に以下3点の検証を行います。これは、従来屋内でほぼ正面の顔画像以外には適用することが難しかった顔認証技術を、屋外に設置されるセンサーノードにも搭載可能なものに高度化し、より広範囲で柔軟な入退室制御や動作追跡等を実現するものです。そのために屋内・屋外において比較的長距離でも認証できる「顔画像認証のロバスト性の向上」を図ります。
(1)正面顔の画像を逆推定する特徴点検出技術※8の検証:
顔の向きの変化に対するロバスト性を強化し、正面画像合成による顔認証精度の向上を目的とします。
(2)統計モデルに基づく任意照明顔画像合成技術※9の検証:
照明変動へのロバスト性を強化し、屋外での照明変動や異なる照明条件での顔認証精度の向上を目的とします。
(3)被撮像者の行動予測・誘導技術の研究:
顔画像の撮像に際して、被撮像者が意識をしない状態でも、常に安定した顔画像を取得するため、その行動を「振る舞い」としてとらえ、システムから被撮像者への働きかけと被撮像者の振る舞いの関係を評価することで、行動の予測・誘導技術の検証を行います。
※一般のお客様は7月27日以降に秋葉原ユビキタス実証実験スペース問い合わせ先へご確認ください。
<秋葉原ユビキタス実証実験スペースへの問い合わせ先>
東京大学 森川研究室 担当 川西、宮島 電話:04-7136-3897
Eメール:akihabara@mlab.k.u-tokyo.ac.jp
*添付資料あり。
