日本鉄鋼連盟、6月の普通鋼鋼材在庫速報を発表
平成18年6月普通鋼鋼材需給速報について
6月の普通鋼鋼材出荷は、国内向けは518.8万トンで、前年同月比11.5万トン、2.3%増、前月比では47.9万トン、10.2%増と、ともに3カ月振りの増加となった。輸出向けは200.0万トンで、前年同月比15.8万トン、8.5%増、前月比では16.1万トン、8.8%増と、ともに2カ月連続の増加となった。この結果、出荷合計は前年同月(691.6万トン)比27.2万トン、3.9%増の718.8万トンと12カ月振りの増加となった。
また、生産は684.9万トンで、前年同月(676.4万トン)比8.4万トン、1.2%増と12カ月振りの増加となった。
6月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(669.4万トン)比34.0万トン、5.1%減の635.4万トンと3カ月振りの減少となった。内訳をみると、メーカー在庫は前月末(518.8万トン)比30.7万トン、5.9%減の488.1万トンと3カ月振りの減少、問屋在庫は前月末(150.6万トン)比3.3万トン、2.2%減の147.3万トンと2カ月振りの減少となった。
国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(543.2万トン)比18.5万トン、3.4%減の524.7万トン、輸出船待在庫が前月末(126.1万トン)比15.4万トン、12.2%減の110.7万トンと、ともに3カ月振りに減少した。
また、在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は、鋼帯(幅600mm以上)(9.5万トン減の165.3万トン)、冷延広幅帯鋼(6.7万トン減の55.3万トン)、亜鉛めっき鋼板(6.2万トン減の99.0万トン)と、薄板関連各品種が減少したほか、鋼管(1.9万トン減の57.4万トン)、冷延電気鋼帯(1.8万トン減の8.7万トン)、H形鋼(1.7万トン減の31.5万トン)、その他金属めっき鋼板(1.3万トン減の15.4万トン)、特殊線材(1.1万トン減の3.4万トン)の各品種であった。一方、前月比1万トン以上増加した品種は皆無であった。
以上の結果、6月末の在庫率は、前月末の102.2%から13.8ポイント低下して88.4%となり、3カ月振りに100%を下回った。また国内在庫率は前月末の115.4%から14.3ポイント低下して101.1%となったものの、3カ月連続して100%を上回った。
