NECインフロンティア、IPテレフォニーシステム「Aspireシリーズ」を機能強化
「ひかり電話 ビジネスタイプ」の直接収容を実現
IPテレフォニーシステム「Aspireシリーズ」の機能強化について
NECインフロンティア株式会社(社長:木内和宣)はこのたび、主力IPテレフォニーシステムであるオフィスコミュニケーションゲートウェイ「Aspire(アスパイア)シリーズ(Aspire、Aspire Sタイプ)」の機能強化(エンハンス)を実施しました。
今回の機能強化により、東日本電信電話株式会社(以下NTT東日本)/西日本電信電話株式会社(以下NTT西日本)の提供している法人向けIP電話サービス「ひかり電話 ビジネスタイプ」の回線を直接収容できるようになったことに加え、会議通話機能の拡充(リモート・カンファレンス)や、LANを経由したCTI(Computer Telephony Integration)機能の追加など、最新のサービスへの対応や利便性の向上を図っています。
<新たに追加・強化された機能>
◎「ひかり電話 ビジネスタイプ」の直接収容の実現
NTT東日本/NTT西日本の提供する法人向けIP電話サービスである「ひかり電話 ビジネスタイプ」は、従来固定電話より安価な基本料金と、IP電話サービスな
らではの距離に依存しない通話料金体系により、通信費の削クが可能です。これに加え、音声品質は固定電話相当の高いクオリティを実現しており、また、従来から利用されている地域ごとの電話番号(0AB~J)のまま継続利用が可能なことが特長となっています。
今回の機能強化により、Aspire/Aspire Sの主装置に、ひかり電話ビジネスタイプの回線を直接収容できるようになりました。これまで同サービスを利用するためには、別途VoIPゲートウェイを接続しなければ利用できませんでしたが、直接収容できるようになったことでVoIPゲートウェイが不要になり、設置機器のコスト削減と、設置工事の簡素化を実現するとともに、ダイヤルインなどの付加サービスでの利便性の向上に寄与しています。
◎会議通話機能の強化(リモート・カンファレンス)
Aspireシリーズでは、従来より音声ネットワークを介した電話会議機能がありましたが、これを拡充し、電話会議への参加手順を変更するなど、利便性の向上を図っています。
従来の電話会議機能では、会議の主催者が参加者に対して呼び出しを行い、会議参加のための操作を行うことが必要だったため、途中参加者の追加操作に手間がかかり、会議進行が滞るなどの意見が寄せられていました。今回の機能強化により、電話会議ごとに設定されるリモート・カンファレンス代表番号に参加者が呼び出しをかけ、パスワードを入力することにより電話会議への参加ができるようになりました。煩雑な操作が簡易になり、スムーズな電話会議運営を実現します。
また、本機能を利用したソリューションとして、NECビューテクノロジー株式会社(社長:雄川 孝志氏)のデータプロジェクター「ViewLight」シリーズのネットワーク対応機種※とAspireを連携させ、IPネットワークを介して遠隔地間でプレゼンテーション資料画面と音声をやり取りすることができる遠隔会議システムを新たにご提案します。
「ViewLight」シリーズのネットワーク対応機種では、IPネットワーク経由で、離れた場所にある複数のプロジェクターやPCに、同じプレゼンテーション資料画面を配信することができます。この機能と、AspireのIPネットワーク経由の会議通話機能を組み合わせることで、IPネットワークを経由して、プレゼンテーション資料画面と音声の両方を複数拠点間で共有できます。これにより、特別な機器を用意することなく、手軽に遠隔会議システムを構築可能です。
更に、Aspireのサテライトオフィス機能を利用することで、どこか1拠点にAspire主装置があれば、その他の拠点はIPネットワーク経由で主装置の機能を利用でき、主装置が不要になるため、より簡単・安価にシステム構築が可能です。
※対応機種は、NP2000J、NP1000J、LT380J、LT280J、WT615J、WT610J
◎「1stParty CTI」機能の強化
Aspireシリーズでは従来より、多機能電話機(Dterm85)に専用のアダプターを取り付け、USBケーブル等で直接PCに接続し、比較的簡易なCTI環境をご提供するCTI構築手法(1stParty CTI)と、CTIサーバを用意し、高度なCTI環境をご提供する構築手法(3rdParty CTI)の2つの方式をご用意していました。
このたびの機能強化により、「1stParty CTI」において、Aspire主装置にLAN経由でPCを接続し、主装置経由で多機能電話機とPCを連携させることが可能になりました。これにより専用アダプターを不要とし、ドライバ等のソフトウェアを購入するだけでCTI機能を利用できるようになり、従来よりも安価にサービスをご提供することができます。加えて今回の機能強化により、IP多機能電話機(IPterm85)やソフトフォンでも「1stParty CTI」を使用できるようになります。
◎その他の主な機能強化
・32回線ESIU(多機能電話機接続)ユニット新規リリース
・ボイスメール機能拡張
・FOMA(R)端末連携機能の強化
・ACD-MIS(コールセンター稼働状況監視・分析ソフト)の機能拡張
<Aspireシリーズ機能強化について>
Aspireシリーズは、IPテレフォニー市場を取り巻く急速な進歩や新サービスの展開、また、お客様からの多様なニーズにきめ細かくお応えすべく、定期的に機能強化を行っています。今回の機能強化もその一環であり、これにより、新規で導入されるお客様はもちろん、すでにAspireシリーズをご利用いただいているお客様にも、より使いやすく、最新の機能をご提供します。
<目標販売数と価格>
今回の新機能を搭載したシステムの参考価格(設置工事費除く)は下記のとおりです。
Aspireシリーズ約3,500千円(INS回線2本、ひかり電話ビジネス16CH、16ボタン標準漢字電話機38台、カールコードレス電話機2台、CTI対応10台、高機能ボイスメール装置、3時間停電対応バッテリの場合)
今回の機能強化により、今後1年間にAspireシリーズ全体で25,000システムの販売を目指しています。
<今後の展開>
NECインフロンティアでは、常に進化する通信技術・環境に対応するため、今後もAspireシリーズの機能拡充を進め、通信事業者が提供するIP電話サービスと連携したソリューションを提供してまいります。
<備考>
・「ASPIRE」及び「Dterm」はNECインフロンティア株式会社の登録商標です。
・「IPterm」は日本電気株式会社の登録商標です。
・「ViewLight/ビューライト」はNECビューテクノロジー株式会社の登録商標です。
・その他記載されている会社名、製品名、サービス名などは該当する各社の商標または登録商標です。
◎本件のお客様からのお問合せ
NECインフロンティア(株)
販売推進本部 ネットワーク販売推進部
Tel.03-5282-5823
E-mail:info@kts.jp.nec.com
