ソフィア・クレイドル、BREWアプリ開発環境「SophiaFramework4.0」を発表
《 ソフィア・クレイドル、BREWアプリ開発環境 SophiaFrameworkを4.0にバージョンアップ 》
~ BREWに依存しないプログラミングとWSDLによるBREWからWebサービスへのアクセスを実現 ~
[概要]
携帯電話向けソフト開発の株式会社ソフィア・クレイドル(本社:京都市、代表取締役社長:杉山和徳、以下 ソフィア・クレイドル)は、BREW【※1】アプリ 開発環境 SophiaFramework【※2】を4.0にバージョンアップしました。今回のバージョンアップでは、ファイルやネットワークへの入出力処理に関してBREWに依存しないプログラミングを可能としました。また、世界で初めて、WSDL【※3】で記述されたWebサービス【※4】へのアクセスも可能にするXML【※5】機能をラインナップしました。2006年8月8日から、同製品の無料評価版の受付を同社Webサイトにて開始します。
[詳細]
BREWインターフェースを使用して開発されたBREWアプリは、例えばLinuxやSymbianなど他の携帯電話用プラットフォームへの移植で多くの労力を要します。
また、Amazon、Google、Yahoo!などの多くのWebサイトでは、Web2.0【※6】に対応した各種Webサービスが提供されるようになりました。BREW携帯電話からもこれらのWebサービスへアクセスできる機能へのニーズが高まっています。
SophiaFramework 4.0では、ネットワークやファイルの入出力処理について、BREWのインターフェースを使用せず、デバイスにも依存しない、抽象的なプログラミングの実現を可能にしました。
さらに、DTD【※7】/XMLSchema【※8】及びDOM【※9】/SAX【※10】をサポートするXMLパーサー【※11】、SOAP【※12】通信、WSDLのサポートなど、WebサービスにアクセスするBREWアプリを開発するのに必要なXML関連のクラスがラインナップされました。
WSDLのサポートにより、従来であれば1000行程度必要であったSOAP通信のコーディングが10行程度のプログラミングで済むようになりました。
2006年8月8日から、同製品の無料評価版受付を同社Webサイトにて開始します。価格は1ライセンス37.5万円(税抜)から。
以上
■関連URL:
本プレスリリース: http://www.s-cradle.com/news/pressrelease/2006/20060808.html
SophiaFramework 4.0 詳細情報: http://www.s-cradle.com/products/sophiaframework/sf4_0_whatsnew.html
無料評価版受付: http://www.s-cradle.com/form/trial_sf.html
SophiaFramework 概要: http://www.s-cradle.com/products/sophiaframework/
■参考資料:WSDLによって記述されたWebサービスへアクセスするプログラムの例
(※ 関連資料を参照してください。)
■用語の説明
【※1】 BREW
読み方:「ブリュー」または「ブルー」
フルスペル:Binary Runtime Environment for Wireless
2001年1月に米国クアルコム社が発表した携帯電話向けソフトウェアの規格。「ブリュー」もしくは「ブルー」と読む。異なる携帯電話機のOSの仕様差を吸収し、単一のコンパイル後のプログラムをインターネットからダウンロードし、さまざまな携帯電話機でそのまま高速に動作できるように設計されている。日本ではKDDIが2003年2月よりBREWサービスを提供開始。NTTドコモの一部の機種でもBREWが採用されている。2006年8月現在、世界で31ヶ国69の通信キャリアが採用しており、世界的な規模でその普及が急速に進んでいる。
【※2】 SophiaFramework
読み方:ソフィア・フレームワーク
ソフィア・クレイドルが2002年8月に発表した、BREWアプリをC++プログラミングで開発することを世界で初めて実現した唯一のBREW向けC++オブジェクト指向開発環境。ユーザーインターフェース、通信、グラフィック描画、文字列処理など、ビジネス、コンテンツ、ゲームなどジャンルを問わず、あらゆるBREWアプリを開発するのに必要十分な"クラス"と呼ばれるプログラムモジュール群がラインナップされている。すでにKDDI公式EZアプリ(BREW)やビジネス系BREWアプリで多数の導入実績がある。
詳細情報URL: http://www.s-cradle.com/products/sophiaframework/
【※3】 WSDL
読み方:ダブリューエスディーエル
フルスペル:Web Services Description Language
Webサービスの機能や通信プロトコル、データ操作を記述するためのXML形式の言語。WebサービスがWSDLによって記述されていると、クライアント側は通信手順などの複雑な処理をプログラミングすることなく、Webサービスにアクセスできる。
【※4】 Webサービス
読み方:ウェブサービス
HTTPなどのインターネット関連技術を応用して、XML形式のメッセージを送受信することでプログラムに情報の提供を行う技術、サービス。AmazonやGoogleなどのサイトでは、自社内サービスにプログラムからアクセスする手段(Web APIと呼ばれる)を提供している。
【※5】 XML
読み方:エックスエムエル
フルスペル:eXtensible Markup Language
「タグ」と呼ばれる独自の文字列を文章に埋め込んで、その文章に構造や意味を持たせることができる言語。
【※6】 Web 2.0
読み方:ウェブニーテンゼロ
BLOGやSNS、RSSなど、Web自体をアプリケーションのプラットフォームとする見方の、次世代のWeb技術やWebサイトサービスの総称。
【※7】 DTD
読み方:ディーティーディー
フルスペル:Document Type Definition
XML文章において、文章構造を定義するための取り決めの一つ。文章構造を厳密に定義することによって、XMLを解析する際の処理の正確性や安全性を高めることができる。
【※8】 XMLSchema
読み方:エックスエムエルスキーマ
XML文章において、文章構造を定義するための取り決めの一つ。XMLSchema自体がXMLによる記述される、データ型や名前空間の定義など、DTDには無い高度な機能を持つ。
【※9】 DOM
読み方:ドム
フルスペル:Document Object Model
HTML文章やXML文章の内容、段落などの構造、スタイルなどをオブジェクトとして扱い、プログラミング言語から制御するための取り決め。DOMを用いることで、プログラム上からXML文章を構築したり、要素や内容の取得、追加、修正、削除が簡単に行える。
【※10】 SAX
読み方:サックス
フルスペル:Simple API for XML
XMLを解析するために使用する標準APIの1つ。DOMと並んでXML解析の手順(API)として業界標準となっている。XML文書全体を一つの木構造に変換するDOMと異なる点は、文章を先頭から一行ずつ読み取って処理するので、大きなXML文章でも小さなメモリで解析できる。
【※11】 XML パーサ
読み方:エックスエムエルパーサ
プログラミングしやすい形にXML文書を変換するソフトウェア。XML文書が文法に従って作成されているかも検証する。
【※12】 SOAP
読み方:ソープ
フルスペル:Simple Object Access Protocol
インターネットに接続されたコンピューター上のデータやサービスに簡単にアクセスするための、XMLやHTTPによる通信プロトコルのこと。
■会社の説明
社 名:株式会社ソフィア・クレイドル
代表者:代表取締役社長 杉山和徳
設立日:2002年2月22日
所在地:京都市左京区田中関田町2番地7
資本金:2645万円
事業内容:モバイルインターネットに関する:
1.ソフトウェア基礎技術の研究開発
2.ソフトウェア製品の製造及び販売
3.システム企画及びインテグレーション
URL: http://www.s-cradle.com/