日立電線、フィリピン子会社の自動車用電線製造・販売事業から10月末で撤退
当社海外子会社の自動車用電線(AV線)製造・販売事業の撤退に関するお知らせ
このたび日立電線株式会社は、フィリピンにある子会社であるHitachi Cable Philippines,Inc.(以下、「ヒタチケーブル・フィリピンズ社」といいます。)において、2006年10月31日をもって、自動車用電線(AV線注1)の製造・販売事業から撤退することといたしましたのでお知らせします。
なお、ヒタチケーブル・フィリピンズ社は、今後ともOAローラー等の製造・販売を中心に事業を継続していきます。
*注1 Vinyl insulated wires for Automobiles自動車内の配線に使用するビニル絶縁低圧電線
記
1.事業撤退の理由
ヒタチケーブル・フィリピンズ社は1997年7月に設立され、現在は自動車用電線(AV線)のほか、プリンタ等に使用されるOAローラー等の製造・販売をしております。最近、フィリピン国内の自動車用電線(AV線)市場において、競争環境が激化していることに伴い、今後、同社の自動車用電線(AV線)事業は収益性が低下することが見込まれております。
当社グループでは、基盤事業である電線事業の再構築を目指し、グループ全体を見渡した最適生産、高効率化、コスト削減等を進めております。今般、事業の選択と集中を図る一環として、収益性の低下が見込まれるヒタチケーブル・フィリピンズ社における自動車用電線事業から、2006年10月31日をもって撤退することとしたものです。
2.事業撤退の概要
(1)撤退する事業の内容
自動車用電線(AV線)の製造および販売
(2)撤退する事業業績および当社連結業績(2005年度)
※添付資料参照
(3)日程
2006年10月31日事業撤退期日(予定)
3.今後の見通し
本事業撤退に伴い、2006年度において、特別損失が約7億円発生する見込みです。
また、本特別損失の発生については、当社が平成19年3月期第1四半期決算発表時(2006年7月28日)に公表いたしました平成19年3月期の連結業績予想の範囲内のため予想値の変更はありません。
4.ヒタチケーブル・フィリピンズ社の概要
(1)商号:Hitachi Cable Philippines,Inc.
(2)事業内容:自動車用電線、ゴム製品の製造および販売
(3)設立年月:1997年7月
(4)本店所在地:フィリピンバタンガス
(5)代表者:取締役社長緑川宮文
(6)資本金:250百万ペソ(約6億円2006年3月31日現在)
(7)売上高:1,491百万ペソ(約34億円2005年度)
(8)従業員数:347名(2006年3月31日現在)
(9)出資比率:日立電線100%
以上