横河電機、ネットワークベース生産ソリューション「STARDOM」の機能を強化
「ネットワークベース生産ソリューション STARDOM(スターダム)」機能強化版発売のお知らせ
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:内田 勲)は、「ネットワークベース生産ソリューション STARDOM」の機能を強化し、本日から販売を開始します。
今回の「STARDOM」の機能強化は、石油や天然ガス、石油化学など、活況なエネルギー・素材市場で競争力を高めるため、広域分散設備を制御するときの通信機能の拡充と、大規模なプラントで他の制御機器と組み合わせて制御システムを構築する場合の信頼性向上に主眼を置きました。
*STARDOMについて:
「STARDOM」は、制御、操作、監視などの機能別コンポーネントで構成するオープンネットワーク制御システムです。プラントの規模に合わせて、各コンポーネントを自在に組み合わせることが可能です。分散型制御システム(DCS)の技術に基づく信頼性と、プログラマブルコントローラ(PLC)の汎用性・経済性を兼備しています。
【 機能強化の背景 】
原油高やエネルギー需要の増大を背景に、石油や天然ガスの採掘やパイプラインといった上流工程の開発投資が活発です。これら上流工程の設備は広範囲にわたって設置されるため、多様な通信方式に対応し、かつ信頼性の高い制御システムが、ユーザから求められるようになってきています。
製油所や石油化学プラントでは、共通設備の制御に最適な「STARDOM」と、メインプロセス制御向けの当社基幹製品“統合生産制御システムCENTUM(センタム)シリーズ”を組み合わせることにより、プラント全体の制御システムを効率化したいというニーズが増大しています。
当社は、このようなニーズに対応するため、「STARDOM」の機能を強化しました。
【 強化した機能の概要 】
1.広域分散制御向けに通信機能を強化
石油や天然ガスの採掘、パイプラインなどの広域分散設備の制御システムを構築する際、通信プロトコルに“DNP3”を採用するケースが増えています。従来、“DNP3”に対応できるインタフェースは RS-232Cなどのシリアルインタフェースだけでしたが、今回の機能強化によりEthernetでも“DNP3”に対応できるようになりました。
* DNP3(Distributed Network Protocol 3)について:
欧州の電力業界を中心に制定された通信プロトコル(手順)です。安定度の低い通信回線を利用しても、確実にデータの送受信ができます。最近では、石油やガスの採掘現場、パイプラインといった広域分散設備の制御に導入されています。
2.統合制御時の信頼性を向上
「STARDOM」と他の制御機器を組み合わせて、大規模なシステムを統合制御する際、制御ネットワークを二重化できるようにしました。例えば、製油所において石油精製設備の制御システムに“CENTUMシリーズ”を使用し、製品貯蔵タンクなどの共通設備の制御システムに「STARDOM」を導入して、これらを統合制御する場合、今まで以上に信頼性の高い制御システムを構築できるようになりました。
【 主な市場 】
油田・ガス田の開発、上下水道などの広域分散設備
石油、化学、鉄鋼、紙・パルプなどにおける中小規模プロセス系プラント
その他の中小規模生産設備
【 用 途 】
各種生産設備の操作、監視、制御全般
【 STARDOM全体での販売目標 】
2006年度 5000システム
2007年度 6000システム
以 上
詳細は、こちら
http://www.yokogawa.co.jp/stardom/stardom-index.htm