王子製紙、北越製紙の経営統合反対表明に対する見解発表
北越製紙株式会社による反対の意見表明に関する当社の見解について
当社は、東アジア市場の一体化への対応を迫られ、グローバルな競争に晒される紙・パルプ業界にあって、北越製紙株式会社(以下、「北越製紙」といいます)と当社の組み合わせが戦略的ベストマッチであるとの認識のもと、経営統合の提案にいたりました。
これに対し北越製紙は、去る7月21日に三菱商事株式会社(以下、「三菱商事」といいます)への第三者割当増資および三菱商事との業務提携を取締役会で決議しましたが、その効果が未だに具体的に示されていないことは甚だ遺憾です。
北越製紙は自主独立経営の下、2010年度には2,800億円以上の時価総額を達成すると主張していますが、前提条件が楽観的であると思われ、原燃料コストの増加、東アジア地域の状況、厳しい国内需要に鑑みれば、北越製紙の企業規模は、単独で生き残るには十分とは言えず、また、印刷・情報用紙事業に依存する割合が大きいという構造上の問題から、当社との経営統合が北越製紙の企業価値向上にとっても最適であることは明らかです。これに対して、北越製紙は、当社との経営統合は企業価値向上に資するものではないと主張していますが、提示されたデメリットは具体的根拠が示されておりません。
なお、北越製紙は、従業員の士気低下や地域社会に影響を及ぼすことを主張していますが、当初の経営統合提案の段階から申し上げている通り、従業員の皆様や地域の皆様に不安を与えるような統合はいたしません。
当社の北越製紙との経営統合に関する意志は、揺るぎないものであり、現時点で、公開買付けの条件変更を行う予定はありません。当社としては、両社の経営統合の実現に向けて、引き続きご理解を頂くよう、努めていく所存です。
添付資料1:「王子製紙株式会社による公開買付けの反対に関するお知らせ」への当社の見解
添付資料2:事実経過に関する当社の見解
添付資料3:説明用参考資料