日本マーキュリー、BEプロセッサベース製品「Mercury CAB」を日本で販売開始
マーキュリーコンピュータシステムズ、
PCワークステーションにCellアクセラレータボードを搭載
レンダリング、画像処理の他、大規模な信号処理を必要とするアプリケーションに
スーパーコンピュータ並の処理を提供
日本マーキュリーコンピュータシステムズ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役者社長:木村 兼、以下、マーキュリー)は、このたび、Cell Broadband Engine(TM)(BE)プロセッサベース製品である、Mercury Cell Accelerator Board(CAB)を、日本で販売開始することを発表いたしました。Mercury CABは、Cellを市販PCワークステーションに搭載し利用することを実現した、世界初の製品です。
「昨年末から、私どもは、お客様と積極的に共同で、さまざまなアプリケーションをCell BEプロセッサにポーティングして参りました。その取り組みの中でも、Cellをアクセラレーション用ボードに搭載してみたいというニーズを肌で感じました。Cellを採用することで、デスクトップで、そして、ワークステーションでスーパーコンピュータ並の性能が提供でき、いろいろな用途に応用、活用できます。まさに、その環境を実現したのが今回発表したCABです。」とマーキュリーのビジネス・技術開発担当副社長のランディ・ディーン(Randy Dean)は語りました。
Mercury MultiCore Plus(TM) Advantage(注1)を生かして、CABは、PCI Express(R)のフォームファクタで類の無い、180 GFLOPSの性能を実現し、レンダリング、レイトレーシング、ビデオ・画像処理及び信号処理などの計算集約型アプリケーションに適しています。
CABはブレードセンター用のCellデュアルブレード、1U Cellデュアルブレードサーバー、及び防衛用の堅牢で配置容易なPowerBlock(TM)200を含むMercury Cell BEベース製品ラインナップのひとつになります。CABにおきましても、Mercuryが提供するソフトウェア製品群MultiCore Plus(MultiCore Framework(MCF)、ソフトウェア開発ツール、Scientific Algorithm Library(SAL)及びMercury Trace Analysis Tool and Library(TATL(TM))などのライブラリー)をご利用頂くことができます。
他のCell BEプロセッサ基盤製品と同じく、CABはLinux(TerraSoft SolutionsのYellow Dog Linux BSP(board support packege)をサポートします。
(注1)Mercury MultiCore Plus Advantageとは、高度なミドルウェアソフトウェア群です。このソフトウェアを使用することで、これまで以上にハードウェアの能力を最大限引き出し、多数の並列動作する計算要素間にまたがるデータの流れを管理します。MultiCore Plus Advantageは、弊社が特許をもつ冷却技術、軽量なシステムオンチップ(SoC)管理ソフトウェア、主要アルゴリズムのマルチコアへの実装、さらに、クラスタやアルゴリズムを最適化する際に有用な開発用ビジュアライゼーション・ツールも含まれます。
現在はCABのプロトタイプを限定供給中です。2007年の第1四半期に量産予定です。CABの価格は、1枚当たり127万円で、ボリュームディスカウントプランを用意しています。
CABのパフォーマンスを体験し、開発に利用頂くために、Mercuryが動作保障をした「Cellワークステーション開発システム」(CWDS)を用意しております。このシステムには、CAB、Linux(R)及びWindoows(R)で動作するハイエンドのデュアルプロセッサOpteronワークステーション、及びMultiCore Plus Advantageソフトウェアが、含まれます。
Mercury CABの詳細については、以下サイトをご覧ください。www.mc.com/cell
マーキュリー・コンピュータ・システムズについて:
Mercury Computer Systems,Inc.(マーキュリー・コンピュータ・システムズ、本社:米国マサチューセッツ州チェルムスフォード、会長、社長兼CEO:JAMES"JAY"R.BERTELLI、NASDAQ:MRCY)は、高性能組込み型リアルタイム・デジタル信号処理と画像処理コンピュータ・システムの米国メーカーです。当社製品は大量なデータを人が分析・解釈するための情報に高速に変換します。たとえば、軍用偵察・監視プラットフォームでは、リアルタイムにレーダー、ソナーおよび信号情報データを画像データに処理します。また、MRI、CT、PET、デジタルX線を含む最新の医療診断画像装置、半導体製造装置の分野でもフォトマスク生成、ウェハー検査を含む半導体画像アプリケーションでも利用されています。バイオテクノロジー、地殻探索等のシミュレーションにも利用され、3D画像処理・ビジュアライゼーションのソフトウェアとともに、活用頂いています。また、合わせて、高度通信用の高周波(RF)製品を供給しています。詳しくは、マーキュリーのウェブサイトをご覧ください。 www.mc.com (英語)
日本マーキュリーコンピュータシステムズ株式会社は、マーキュリー・コンピュータ・システムズの100%子会社として、1992年7月に設立され、日本を含むアジア、オセアニアにおける営業、サービス、技術サポート、及び市場開拓活動を行なっています。
文中の会社名およびサービス名は、各社の商標または登録商標です。
