横河電機、統合機器管理パッケージ「PRM R3」を発売
世界初のFDT/DTMとEDDL対応機器管理ソフトウエア
統合機器管理パッケージ「PRM(TM) R3」発売のお知らせ
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:内田 勲)は、統合機器管理パッケージ「PRM(TM) R3」を開発、本日から販売を開始します。
好評の“PRM(TM) R2”をバージョンアップした「PRM(TM) R3」は、同種パッケージソフトウエアとして世界で初めてFDT/DTM*1とEDDL*2への対応を盛り込むなど 機能強化を行いました。
今回の機能強化により、保全作業の進め方を、従来の事後保全から、予知保全へと加速させることができます。
PRMとは
「PRM(Plant Resource Manager)」は、プラントで使用されている各種機器・装置の情報を集中管理するソフトウエアパッケージです。PRMは、保全員に対してプラントを構成する機器・装置の保全情報を提供します。個別機器の機器台帳、部品情報、修理履歴などの情報をデータベースで一元管理するとともに、ネットワークを介して機器・装置の状態監視やオンライン診断を行うことができます。
横河電機では、今後、PRMを中心として、保全作業のリモート化、自動化の促進、設備管理機能との連携などを提供し、プラントのTCO(Total Cost of Ownership)削減に貢献していきます。
「PRM R3.01」の特長
1.統合機器管理ソフトウエアとして世界初のFDT/DTM、EDDL対応
オープンインタフェース技術のFDT/DTMに対応することで、高度化・複雑化するフィールド機器の機能を最大限に活用することができます。機器の設定・調整以外に、機器の自己診断なども可能になります。
2.診断機能の強化
機器診断データを容易に収集・保存できる診断データヒストリアン機能を搭載することで、過去のトレンド情報を用いた経年変化の傾向分析、機器単体では実現できない複数機器の組み合わせや装置単位での機能診断を提供します。
3.データベースソフトにMicrosoft社のSQLサーバを標準搭載
Microsoft社の汎用データベースソフトを標準搭載したことで、同社のOfficeツールとの親和性が良くなり、データベースの活用が広がります。
【 主な市場 】
製造業全般
【 用 途 】
プラントのフィールド機器の保全業務
【 販売目標 (国内販売のみ) 】
年間 400本(海外販売を含む)
以 上
*1 FDT/DTMについて
FDT(Field Device Tool)は、非営利団体であるFDT Groupが国際標準化を進めているオープン仕様のデバイス管理インタフェース技術です。各種フィールド機器のパラメータ設定、調整、自己診断などを行うDTM(Device Type Manager)というアプリケーションプログラムを、フィールドバス通信規格(Foundationフィールドバス、HART、PROFIBUSなど)の違いや、メーカごとに違う設定方式に依存せず、パソコン上で統一的に扱うための技術です。各フィールド機器ベンダが自社製品用のFDT/DTMを提供するため、それぞれの機器が持つ機能を最大限に活かす管理ツールが提供されることになります。
*2 EDDLについて
EDDL(Electronic Device Description Language)は、伝送器やバルブといったフィールド機器の特性や属性を記述する言語で、製造会社名や型名、測定レンジなど機器の属性を示すために用いられます。Foundation フィールドバス、HART、PROFIBUSなどの通信方式ごとに独自規格のDDL(Device Description Language)が存在していたものが、2004年にInternational Electrotechnical Commissionの規格(IEC61804-2)でEDDLとして統一されました。