シャープ、事業経営のスピード化・効率化へ「統合マネジメントシステム」を導入
品質国際規格(ISO9001)、環境国際規格(ISO14001)を統合し、事業経営のスピード化・効率化を図る
業界で初めて※1「統合マネジメントシステム」を導入
グローバルビジネスにとって必須となっている品質国際規格(ISO9001)と環境国際規格(ISO14001)を統合し、事業経営のスピード化・効率化を目指す動きがあります。シャープでは、この動きを先取りし、「統合マネジメントシステム」の導入に取り組み、当社通信システム事業本部が家電メーカーで初めて認可を受けました。
近年 RoHS指令※2やJ-Moss※3など、製品に関わる環境法規制が強化され、製品化学物質の徹底した管理体制が製造メーカーに求められております。この化学物質の含有量管理は品質管理でもあり、環境法規制への対応でもあります。従来は2つのシステム(品質と環境)の個々の課題として取り扱われてきましたが、今回これを統合することにより迅速な業務推進が図れ、効率経営が実現します。
またこれまでは、2つのシステムで、「品質向上」と「廃棄物削減」という別々の課題として捉え管理していた業務もこの統合により、一貫した目標設定に基づき、経営、品質、環境を統合した視点に立った経営およびリスク管理の実現が可能となりました。
さらに本システムの導入により、組織の統合化や文書の共通化、監査の効率化といった業務の飛躍的な向上につながることから、2007年度末までに順次、全事業所(10拠点)への展開を予定しております。
※1 2006年8月22日現在 家電メーカーにおいて。
※2 「電気電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限」に関するEU指令。2006年7月1日以降、EUの市場に投入される電子・電気機器について、鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、ポリ臭化ビフェニール(PBB)、ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)の使用を禁止している。
※3 J-Moss:日本における電子・電気機器の特定化学物質の含有表示方法。資源有効利用促進法の省令改正により、2006年7月1日より、同表示方法が義務化された。正式名称は「the marking of presence of the specific chemical substances for electrical and electronic equipment」
※参考資料あり。
