十条電子、保護機能や認証デバイスを自由に選べるセキュリティ・システムを発売
保護機能や認証デバイスを自由に選べるセキュリティ・システム「ＨａｒｄＫｅｙ３」 の発売を開始します。
コンピュータセキュリティー機器販売の十条電子株式会社（本社：埼玉県川口市、竹林春海社長）は、ユーザがセキュリティ機能を選び、また認証デバイスも選べるコンピュータセキュリティ・システムを発売する。
これまでの従来品は、各製品ごとにセキュリティ機能が限定されていたため、多様化するお客様のニーズに応え切れないケースもあった。
「ＨａｒｄＫｅｙ３」の特徴は、「保護機能のモジュール化」を実現したこと、さらにＵＳＢキーだけでなく、カードや指紋認証など「認証デバイス」を自在に選択できることである。いわば《オーダーメイド感覚で「セキュリティ環境」をユーザが構築できるシステム》として、コンピュータセキュリティ市場にまったく新しい流れを形成することになる。
●何が出来るか？ システムの４つの特色
（１）個人認証／自動ログオン／暗号化／ＷＥＢアクセス制御など多彩なセキュリティ機能を自由に組み合わせてシステム化ができる。
（２）ＨａｒｄＫｅｙ３ソフトウエアは、複数の認証デバイスに対応できる。ＵＳＢキー、ＩＣカード、指紋認証などの様々なデバイスを用いたフレキシブルな運用が可能。
（３）機能モジュールを追加したり、あるいは削除することによって、システムを必要に応じて変えることもできる。
（４）管理者はセキュリティシステムのすべてを決め、動かすことができる。また、管理者が決めたルールに従い、利用者のＰＣセキュリティを「定義」できる。
●導入にあたって――広がる運用スタイル
導入と運用にあたっては、管理者用認証キー１本を作る（生成）を行えば、２本目のキーからは無制限にユーザの数を設定できるため、運用範囲は広がる。
（１）個人／ＳＯＨＯ ―――簡単インストール、１人から機能設定。
（２）グループ運用―――複数キーの管理がスムーズ、設定情報やキー情報の共有など。
（３）大・中組織 ―――ルールに基づく運用が設定できる。機能の強制、管理者による統一管理など。
昨今の情報漏えい事故の多発化ともあいまって、職場・組織の情報管理、官・民を問わず、また組織の大小を問わず具体的なセキュリティ対策が求められる時代が到来している。今後、中堅・中小企業がＰＣセキュリティ、データセキュリティを考えるとき必要な条件とは、 （１）管理者が管理しやすいこと （２）ユーザが使いやすいこと （３） コストがかからないこと が普及のカギとなる。「ＨａｒｄＫｅｙ３」は以上の３つの課題をいずれもクリアーできる新システムである。
●セキュリティ・ソフトウエアの提供
セイコーインスツル株式会社（ＳＩＩ）製のデータ通信カードに対応するセキュリティ専用ソフト「ＲＡＫＵＳＥ ｆｏｒ ＳＩＩ」を十条電子株式会社が開発した。このソフトウエアは、今年５月より提供、配布が開始されている。さらに、上位機種として「ＨａｒｄＫｅｙ３」を提供する予定であり、ＳＩＩ製データ通信用カードはカードの抜き差しだけで、十分なＰＣセキュリティキーの機能を実現することになる。
これまで十条電子はセキュリティシステムを開発・製造してきたが、そのノウハウの領域を通信カードにも拡げ、社会の需要に応えることになる。今後、通信用カードへのセキュリティ機能の充実をはかり、ユーザのニーズにも幅広く応えて行きたい。
また、通信用カードだけでなくあらゆるデバイスへのセキュリティ・ソフトウエアの提供を進めて行きたい。この「Ｈａｒｄｋｅｙ３」の発売を契機に、他社技術との共同開発の可能性やジョイントビジネスの広範な展開が可能と考えている。
●名称：十条電子株式会社
●代表者：代表取締役社長 竹林春海
●所在地：【本社】〒３３３－０８５７ 埼玉県川口市小谷場１１２１
●サイト：http://www.jujo-e.com/