IDC Japan、国内ITサービス市場ベンダー競合分析結果を発表
国内ITサービス市場ベンダー競合分析結果を発表
・2006年3月期ITサービス売上ランキングでは、富士通、NEC、日立、IBM、NTTデータが上位5社に
・システム構築需要は増加するも、案件の小型化が継続しており、収益確保に向けた仕組みづくりがより重要に
IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1-13-5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、2006年3月期の国内主要ITサービスベンダー10社のITサービス連結売上高、および競合状況に関する調査結果を発表しました。
2006年3月期の国内ITサービスの売上高ランキングでは、富士通がトップとなり、次いでNEC、日立製作所、IBM、NTTデータが上位5社となりました。上位5社の前年比売上成長率では、NTTデータが上位5社の中で、唯一前年比5%を超える成長率となりました。一方、準大手や中堅ベンダーでは、特定業種向けでの売上拡大など、上位5社と比べて好業績をあげたベンダーが多くみられました。
国内ITサービス市場は、引き続きITアウトソーシングが同市場の牽引役となり堅調に拡大していくとみていますが、これまでITアウトソーシング市場を牽引してきた大型/長期契約の包括型アウトソーシングの案件は減少傾向にあります。また、景気拡大に伴い、新規システム構築などプロジェクトベースのITサービスの需要は増加傾向にありますが、ユーザー企業のROI重視の姿勢や、中堅/中小企業向けの案件増加などが、案件規模の小型化の要因となっています。
こうしたことから、売上規模が大きいベンダーでは大幅な収益拡大に至っていません。また、今後は、中堅/中小企業の顧客獲得競争が激しくなることが予想され、ベンダーにとって収益確保はますます重要な課題となると考えられます。
「このような市場環境において、自社が得意とする業種分野に特化したサービスの強化や、特定の企業規模セグメントなどに特化した製品/サービスの提供を行っていくことは市場戦略として有効な手段になる。しかし、ユーザー企業は、新たな事業展開を図るため、異業種への参入や連携を始めています。異業種が混合した新たな業態や、中堅/中小企業の顧客など多様な顧客層に対応していくためには、最適なソリューションを効率的かつ迅速にサービスを提供できる仕組みづくりもますます重要になっていくであろう」とITサービスリサーチ担当の中尾晃政は分析しています。
今回の発表はIDCが発行したレポート「2006年 国内ITサービス市場ベンダー競合分析」(J6080104)にその詳細が報告されています。本調査レポートでは、国内ITサービス市場におけるトップベンダー10社の競合状況を調査/分析した結果をまとめています。連結ベースの国内ITサービス売上ランキング、サービスセグメント別および業種別売上割合、および各ベンダーのプロフィールが掲載されています。
(※レポートの詳細については IDC Japan へお問合せ下さい。)
【 レポート概要はこちら 】
2006年 国内ITサービス市場ベンダー競合分析
http://www.idcjapan.co.jp/Report/ItService/j6080104.html
< 参考資料 >
国内ITサービスベンダー上位5社の2006年3月期ITサービス売上と前年比成長率
(※ 関連資料を参照してください。)
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