矢野経済研究所、「FTTHサービスと光伝送装置の最新市場動向」に関する調査結果を発表
FTTHサービスと光伝送装置の最新市場動向に関する調査 2006
~NGNを牽引する光通信ビジネス~
◆ 調査要綱
矢野経済研究所では次の調査要綱にて光通信市場の調査を行った。
1.調査対象:通信キャリア、光通信関連機器メーカ
2.調査期間:2006年5月~2006年7月
3.調査方法:上記各社への面接取材
◆ 調査結果サマリー
★通信キャリアによる設備投資は2006年度下期以降に期待!
各通信キャリアによる光通信設備投資はFTTH(Fiber To The Home)等、アクセス系のブロードバンドの加入者増を踏まえ先行的に行われ、2004年度から2005年度に一度ピークを迎えた。そのため、2005年度後半から2006年度にかけては、通信キャリアの設備投資は一段落している。だが一方では、NTTが2006年度下期にNGNの試験サービスを計画していることもあり、2006年度下期以降の設備投資増加が予想される。
★2005年度の光伝送設備の全体市場は約1,900億円、向こう数年は同様の規模で推移する見込み。
加入者の増加によりメトロ系のネットワークの大容量化も必要となってきている。比較的低価格で波長多重が行えるCWDM装置の需要が徐々に伸びている。コア・メトロ系のWDM、SONET/SDHはここ数年横ばい、または微減で推移しているが、アクセス系装置は加入者増に伴い需要が発生するため、加入者数が伸び続ける2011年頃までは、光伝送設備の市場規模は少なくとも2005年度と同規模で推移すると見られる。
※光伝送設備(※1SONET/SDHシステム、※2WDMシステム、※3PONシステム、メディアコンバータ)
★大部分の通信キャリアがGE-PONを採用。2005年度のアクセス系装置の市場規模は762億円。
PON、メディコン等のアクセス系装置の需要も、2005年度は前年比20%以上の伸びを記録し、700億円を遥かに超えた。1Gbpsの通信速度を可能とするGE-PONが、価格の低下により大部分の大手通信事業者により採用され始め、アクセス系装置の市場規模拡大に大きく貢献したと見て間違いない。
◆ 資料体裁
資料名:「光通信ビジネス産業年鑑 2006年版」
発刊日:2006年8月28日
体 裁:A4判 264頁
価 格:147,000円(内訳:本体140,000円、消費税等7,000円)
○株式会社矢野経済研究所
所在地:東京都中野区本町2-46-2
代表取締役社長:水越 孝
設 立:1958年3月
年間レポート発刊:約250タイトル
URL:http://www.yano.co.jp/
(※ 以下、詳細は添付資料を参照してください。)