中外製薬、がん治療に関する総合的なサポートを提供するオンコロジーユニットを10月新設
オンコロジーユニット新設のご案内
中外製薬株式会社[本社:東京都中央区/社長:永山治](以下、中外製薬)は、がんと闘う全ての人々に革新的ながん治療薬、総合的なサポートを提供するオンコロジーパートナーとして信頼を得ることを使命に、2006年10月1日付で営業本部内にオンコロジーユニットを新設することを、お知らせします。
がんは、日本人の死亡原因の第一位の疾患であり、年間32万人以上の患者さんが亡くなられています。こうした現状から、がんの克服を目指すための研究開発の推進、医療の均てん化、医療提供体制の整備を目的に本年6月に「がん対策基本法」が成立し、また、昨年設立された「未承認薬使用問題検討会議」において、日本では未承認の抗がん剤などについて確実な治験の実施と、制度的に切れ目なく保険診療との併用が可能な体制を確立することをその目的とするなど、国を挙げてがんとの闘いへの取り組みが進んでいます。
中外製薬は、中期経営計画「Sunrise 2010」の下、がん領域を、腎、骨・関節、生活習慣病・感染症とともに重点戦略領域として位置付け、昨年7月に、新設した戦略マーケティングユニット内に、がん領域部を設け、がん領域における製品ライフサイクル・マネジメントを強化いたしました。営業体制においても、がん専門MRを配置することで、より専門性を高め、医療機関や患者さんからの要請に迅速に応えるよう、整備を進めて参りました。
これらの取り組みに加えて、がん領域を取り巻く大きな環境の変化に対応し、保有する革新的・包括的ながん領域ポートフォリオを通じ、がんと闘う全ての人々にさらなるサポートを提供していくことを目的として、オンコロジーユニットを新設することとしました。また、それに伴い、がん専門室およびがん専門MRを大幅に増やすことにいたしました。
オンコロジーユニットは、がん製品の営業機能を集約するために営業本部内に設置し、本年4月に厚生労働省へ進行再発大腸がんを適応として製造販売承認申請を行った抗悪性腫瘍剤ベバシズマブを担当する「がん領域学術第一部」、同じく本年4月に製造販売承認申請を行ったエルロチニブを含む、ベバシズマブ以外のがん領域製品を担当する「がん領域学術第二部」、当ユニットの本社-エリア間を始めとしたユニット内の連携機能を担う「がん領域学術推進部」で構成されます。専門性の高い独立した組織を設置することで、がん領域製品の適正使用推進に万全を期すとともに、本邦でのエビデンスを創出し、がん治療への貢献と製品価値の最大化をめざしていきます。
現在24室ある「がん専門室」は43室へと増設のうえ、支店からオンコロジーユニットに所属を移します。これにより、指示・報告系統を直結し、迅速なコミュニケーションを行うことで、医療機関へのより迅速かつ適切な情報提供が可能となります。また、2004年10月に111人でスタートしたがん専門MRは、現在では約300人体制まで拡大しましたが、このたびの組織変更に伴い全員を「がん専門室」の所属とした上で、さらに約400人まで体制を強化します。
中外製薬は、ミッションステートメントに「革新的な医薬品とサービスの提供を通じて新しい価値を創造し、世界の医療と人々の健康に貢献します」と謳っており、今回のオンコロジーユニットの新設を通じて、さらなる貢献を目指していきます。
以 上
*参考資料あり。