日本旅行業協会、海外パッケージツアーの10月~12月予約状況など発表
2006年海外パッケージツアー7月~9月実績と10月~12月予約状況
(募集型企画旅行会社5社)
(人員ベース:%)
【7月~9月実績】
☆7月、8月の夏休み期間はファミリー層を中心に好調であった
○全方面計 101.3%(7月)、104.1%(8月)
(前年実績比)
☆アジア方面の好調さと中国方面の回復傾向が顕著
○アジア方面 104.0%(7月)、112.3%(8月)
○中国方面 218.9%(7月)、184.1%(8月)、151.3%(9月)
(前年実績比)
【10月~12月予約状況】
☆ヨーロッパ方面は熟年層、中国方面はビジネス需要が高く好調を維持
○ヨーロッパ方面 112.9%(10月)、112.1%(11月)、119.1%(12月)
○中国方面 151.0%(10月)、159.9%(11月)、139.9%(12月)
(前年同時期比)
(※参考資料あり)
(社)日本旅行業協会では、四半期に一度、海外旅行の方面別動向を探るため、募集型企画旅行会社5社の海外パッケージツアーの調査をおこなっている。今回は、2006年7月~9月の前年実績比及び2006年10月~12月の予約状況の前年同時期比について調査をした。この調査は、2006年10月初旬に実施したものをまとめている。
【7月~9月実績】
・ファミリー層を中心に、夏休み期間中の予約の出足が早かったことから、7月、8月と全方面計で前年実績を上回った
・アジア方面は昨年の反日デモの影響により中国方面からの振り替え先となった台湾、香港等が引き続き好調で、アジア方面全体を押し上げた
・中国方面は昨年の反日デモの影響が払拭され、複数都市を巡る周遊型商品の伸びもあり、好調な結果となった
・9月は昨年に比べ3 連休が減ったこともあり、全方面計で前年割れとなった
・アメリカ・カナダ方面、ハワイ方面、オセアニア方面は、航空会社のレジャー路線を中心とした減便・運休等による座席供給量の減少やホテル客室供給量不足などにより、マイナスの結果となった・8月の英国テロ未遂事件、9月のタイクーデターは、全体からみると大きな影響は受けなかった
【10月~12月予約状況】
・ヨーロッパ方面は熟年層を中心に人気が高く、10月以降も予約状況は順調に推移している
・12月のヨーロッパ方面は、各社がクリスマス市を組み込んだ商品造成をおこなっており、好調な要因の一つとなっている
・各社にバラつきがあるため前年を上回るまではいかないが、11月は祝日が3 連休、4連休としやすい曜日配列であることから、比較的好調な予約状況となっている
・中国方面は、航空会社の中国路線拡大やビジネス需要の増加により、今後も伸びが期待できる
・アメリカ・カナダ方面、ハワイ方面、グアム・サイパン方面は航空座席減少の影響もあり伸び悩んでいる