ノバルティスなど、経皮鎮痛消炎剤「ボルタレンパップ」の発売を中止
ボルタレン(R)パップ、ボルタレン(R)パップS 発売中止のお知らせ
同仁医薬化工株式会社(代表取締役社長:数土武夫)が製造販売承認及び薬価を取得し、ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:馬場宣行)が販売、旭化成ファーマ株式会社(代表取締役社長:大江 啓)がプロモーションすることを予定していた経皮鎮痛消炎剤「ボルタレン(R)パップ」「ボルタレン(R)パップS」(いずれも一般名:ジクロフェナクナトリウム)について、発売中止を決定しましたのでお知らせします。本剤は、医家向けに10月4日に発売を予定していたものです。
発売を中止する理由は、製造販売会社である同仁医薬化工(株)が依頼した受託製造会社の生産設備の問題点が、発売直前になっても解決の目処が立たず、当製品の安定供給が不可能と判断したためです。具体的には、最後の箱詰めの段階で、製品を積み重ねることによる重みで、パップの膏体がはみ出し、パップとパップの端が包装の袋の中で接着する可能性があり、外観のみならず、患者さんにご使用いただく際に、十分満足して頂けない可能性を完全に排除することができなかったことによるものです。
ノバルティス ファーマは、30年以上にわたる臨床使用により高い評価を得ているボルタレンの外皮用剤として、ボルタレン(R)ゲル、ボルタレン(R)テープ、ボルタレン(R)ローション1%、ボルタレン(R)テープLを発売してまいりました。今回発生しました事例に関しては、これら他の外皮用剤とは製造会社及び製造工程がまったく異なることから「ボルタレン(R)パップ」「ボルタレン(R)パップS」に特有の問題です。
今回の発売中止に関し、医薬品の安定供給を果たすことができず、「ボルタレン(R)パップ」「ボルタレン(R)パップS」の発売を待たれていた患者さんや医療現場に対して、心よりお詫びいたします。
以上