NEC、大日本印刷で1000台超の「N900iL」を導入し大規模無線IP電話システムを構築
大日本印刷で、セキュリティ強固な大規模無線IP電話システムが稼動
~1000台を越える「FOMA(R) N900iL」を導入し、先進のワークスタイル基盤を構築~
「UNIVERGE "FOMA(R)"連携ソリューション」に関する情報
http://www.sw.nec.co.jp/univerge/solution/pack/foma/index.html
大日本印刷株式会社 (注1、以下 DNP)と日本電気株式会社(注2、以下NEC)は共同で、DNP五反田ビル(東京都品川区西五反田3-5-20)に、NEC製のSIP(注3)対応テレフォニーサーバ「UNIVERGE SV7000」と1000台を越える内線・外線対応のデュアル携帯端末「N900iL」を中核とした大規模無線IP電話システムを構築し、このほど本格稼動しました。
本システムは、10ギガ/秒(bps)の高速ネットワークを構築し、ストレスのないLAN環境を実現するとともに、データ・音声両ネットワークの統合を図りました。
音声部分は「UNIVERGE SV7000」を中心にフルIP化し、さらに、社屋内全エリアに導入された無線LANシステムにより、当社屋の全社員が「N900iL」を用いる先進のワークスタイル基盤を確立しました。
同時に、本システムは、認証の標準プロトコルである「IEEE802.1X」(注4)認証方式を用いた強固な認証システムを構築する一方、特定のユーザーやプロジェクト毎にセキュリティの高いネットワークを動的に接続できる「ダイナミックVLAN」(注5)を採用し、利便性の向上を実現しました。尚、認証システムで使用する電子証明書は、DNPが独自に構築した認証局が発行しています。
DNPは新システムの導入により、(1)高セキュリティなネットワーク環境下で、営業や企画などの外勤の多い社員(全体の85%)との効率的なコミュニケーションや、プロジェクトごとに限られた社員がいつでもどこでも安心して情報共有を行える環境が整備されることで業務の迅速化を実現、(2)企画・制作業務に不可欠なデザイン画像など大容量データをストレスなく送受信が可能、(3)IP化で通話やシステム運用管理にかかるコストの削減を実現しました。
今後、DNPは、本システムをベースに、社員のプレゼンス(注6)共有や社員証ICカードとPCセキュリティソフトウェア『TranC'ert』(注7)による業務システムの利用認証など、アプリケーションソフトをさらに活用し高度なブロードバンドオフィスの構築を目指すとともに、本システムの他ビルへの展開も計画しています。
NECはDNPより、(1)オフィス環境に応じた無線置局設計やセキュリティ対策など安心安全かつ快適なネットワークシステムを構築するノウハウおよび実績、(2)ブロードバンドオフィスを実現するNECグループのトータルな製品・サービス提供力を高く評価され、このたびの納入に至りました。
昨今、企業経営のスピード向上やオフィスワークの効率化を目的に、社内ネットワークシステムの見直しが進んでおります。このたびのDNPが構築したシステムは、その代表的な事例です。
NECは、NGN(次世代ネットワーク)時代に向け、企業のNGN対応や競争力強化を実現するソリューションを提供しており、2005年度の国内SIP対応サーバ市場では「UNIVERGE SV7000」が44%のトップシェア(注8)を獲得しました。NECは今後、UNIVERGEソリューションの開発・販売を一層強化していきます。
尚、DNPが導入したシステムの中核をなす「UNIVERGE "FOMA(R)"連携ソリューション」は、オフィス兼ショールーム「NEC ブロードバンドソリューションセンター」(品川イーストワンタワー内)および「同センター 関西」(NEC関西ビル:大阪府大阪市中央区城見1-4-24)にて、デモンストレーションをご覧頂けます。
DNPが構築したシステムの概要は、別紙をご参照ください。
DNPが構築したシステムの主な特長 http://www.nec.co.jp/press/ja/0610/2001-01.html
DNPが構築したシステム概要図 http://www.nec.co.jp/press/ja/0610/2001-02.html
以上
(注1)
本社:東京都新宿区 代表取締役社長:北島 義俊
(注2)
本社:東京都港区 代表取締役執行役員社長:矢野 薫
(注3) SIP:
Session Initiation Protocol VoIPを応用したインターネット電話などで利用される、国際標準規格の通話制御プロトコル。
(注4)
米国電気電子学会(IEEE)によって定められた、ネットワークに接続するユーザーの認証を行う仕組みを定めた規格。ネットワークに接続が行われた時点で、ユーザーIDとパスワードや電子証明書を用いて正当であるかどうかを認識し、それ以外の情報を遮断するという機能を備えている。企業向けとして新たにセキュリティ機能を盛り込んだもの
(注5)
ユーザー毎に、ネットワークの接続先を論理的に制限させることができる。「IEEE802.1x」認証を単体で導入するより、よりセキュアなネットワークを構築することが可能
(注6)
在席中・電話中・外出中などの現在の状態
(注7)
Windows(R)上に常駐する、DNPオリジナルのデスクトップセキュリティソフトウェア。ICカードとの連動により、パソコンの起動制御、ファイルの暗号化等の機能を実装している。また、ICカードに格納された電子証明書を使い、PKI(Public Key Infrastructure:公開鍵暗号基盤)ベースでの利用者認証や通信路データ暗号化などの機能を提供する。
(注8)
IDC調べ
* 本文に記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。
「UNIVERGE "FOMA(R)"連携ソリューション」に関する情報
http://www.sw.nec.co.jp/univerge/solution/pack/foma/index.html
<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
NEC 企業ネットワークソリューション事業部
製造・装置ネットワークソリューション営業部
電話:(03)6405-0480
NEC プロセス・CPGソリューション事業部
第二営業部 電話:(03)3798-6257