矢野経済研究所、2006年度の「教育産業市場調査結果」を発表
教育産業市場調査結果2006
◆調査要綱
矢野経済研究所では、教育産業における主要分野(学習塾・予備校、各種資格専門学校、英会話スクール、幼児教育、カルチャーセンター、各種通信教育、教科書、その他教材、企業向け研修、eラーニング)並びに周辺業態(知育玩具)を対象に、市場動向と主要事業者の業況を調査した。
・調査期間:2006年6月~9月
・調査方法:面接取材、電話取材、郵送アンケート、企業データベース等の活用による
・事業動向調査対象企業:80社
◆調査結果サマリー
★05年度の学習塾市場は前年比0.5%減の9,500億円。学生人口の減少で依然として市場は縮小傾向だが、うち個別指導塾の市場が、前年比3.2%増の3,540億円と堅調で、市場縮小の歯止めに寄与している。
★05年度の資格取得学校市場は、前年比4.0%減の2,850億円。若年労働者の減少、資格ブームの一段落もあり、2年連続で市場が縮小した。
★05年度の英会話・語学教室市場は、前年比1.4%増の3,650億円。03年5月の教育訓練給付金の減額改訂で大幅に縮小した市場が、拡大基調に反転した。また、幼児・こども向け英会話市場も、少子化に反して、堅調に伸び続け、同市場の拡大に寄与した。
★05年度の民間カルチャーセンター市場は、前年比1.2%減の512億円。受講料の値崩れ、大学等の公的機関との競合の激化があり、市場は縮小傾向に。
★05年度の幼児英才教育市場は、前年比1.6%減の614億円。英会話専業者との競合、少子化の要因により、市場は縮小が続いている。
★05年度の通信教育市場(社会人向け)は、前年比6.9%減の1,120億円。国家試験受験者数の飽和、幾つかの試験の制度改訂の影響を受け、大幅な縮小傾向に。
★05年度の企業向け研修市場は、前年比8.0%増の5,240億円。景気回復で、企業の研修予算が大幅に拡大、市場が大幅に拡大した。
★05年度のeラーニング市場は、前年比17.0%増の600億円。大学、専門学校への普及が進み、新規の法令をeラーニングで学ばせる企業が増加し、市場拡大に寄与した。
<資料体裁>
資料名:「教育産業白書2006年版」
発刊日:2006年9月30日 体裁:A4判599頁 定価:126,000円(税込)
○株式会社矢野経済研究所
所在地:東京都中野区本町2-46-2 代表取締役社長:水越孝
設立:1958年3月年間レポート発刊:約250タイトルURL: http://www.yano.co.jp/
※調査内容の解説は添付資料参照