トッパン・フォームズ、メソナの「Web-DI」と連携する院内医薬品集作成サービスを開発
(株)メソナの病院向け医薬品情報サービスに連携する
院内医薬品集作成サービス「MABS」を開発
情報管理サービス業のトッパン・フォームズ株式会社は、株式会社メソナ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:横江 透、以下メソナ)が販売している病院向けの院内Web版医薬品情報提供サービス「Web-DI」に連携し、個々の病院で採用している薬の添付文書をデジタル印刷機などでプリント後製本し、医師や薬剤師などに提供する「MABS」サービスを開発しました。
近年、医療の安全に対する意識が高まっているなか、研究開発の成果で新しい医薬品が次々と市場に出ています。医療現場ではタイムリーで正確な医薬品の情報が不可欠になっています。メソナが開発、販売している「Web-DI」は、医薬品の適正使用をITでサポートするためのツールで、医家向け医薬品約18,000品目の全ての添付文書をデータベース化し、銘柄名や一般名、薬効、効能・効果など8種類のキーにより、Webブラウザから検索、編集などができる医薬品情報提供サービスです。
また、1995年からスタートしている(財)日本医療機能評価機構による自己評価調査票の項目にも「院内医薬品集が作成され、定期的に改定・増補されている」「オーダリングシステムや院内LANで閲覧できるだけでなく冊子として作成されていることが望ましい」と記載されていますが、作成されていなかったり、手作業で作業するしかなく膨大な手間と時間がかかっていました。昨今、病院経営の視点からジェネリック医薬品の採用も増加しているため、選定サイクルが短縮化するなど、院内医薬品集作成にかかる負担も確実に増えています。
今回、当社が開発した「MABS」は、「Web-DI」に連携し、院内で採用した医薬品の添付文書をエクスポート機能(ボタン一つ)で書き出し、当社「でじ便ポスト」(大容量暗号化ファイル転送サービス)で受信します。自動組版技術を使い校正を行わずにダイレクトに印刷の後、製本して1冊の本にまとめます。医師や薬剤師が常に携行できるハンディタイプと、机の上に置いて関係者の誰もが閲覧できる机上タイプを提供します。
当社では、診察券や薬袋などで病院と取引実績があり、同ルートを通じて院内Web版医薬品情報提供サービス「Web-DI」と、院内医薬品集作成サービス「MABS」を、今後3年間で3億円の売上をめざします。
「MABS」(Medical Automatic Bookbinding System)
医薬品自動製本システムの意味で、商標登録申請中です。
「でじ便ポスト」
大容量のファイルをSSL環境で送受信できるASPです。通常のEメールのように複数のメールサーバー間でデータをやりとりしないため、高度な暗号化システムとあいまって安全です。また、プロバイダの規定するEメール容量に関係なく利用できるため、100MB単位のファイルも転送できます。トラッキング機能も備えています。
当社の登録商標です。
(財)日本医療機能評価機構について
国民の医療に対する信頼を揺るぎないものとし、その質の一層の向上を図るために、病院を始めとする医療機関の機能を学術的観点から中立的な立場で評価し、その結果明らかとなった問題点の改善を支援する第三者機関として設立されました。
((財)日本医療機能評価機構、HPの設立趣旨より抜粋)
ジェネリック医薬品について
新薬の特許が切れた後に、同じ成分同じ効き目で売り出される後発医薬品。
添付文書について
医薬品の適用を受ける患者の安全を確保し、その適正使用を計るために必要な医薬品の基本的な要約情報を、医師、歯科医師および薬剤師などの医療関係者に提供するために医薬品に添付する文書。
以 上