ブリヂストン、ランフラットタイヤの累計出荷本数が500万本を突破
ブリヂストンのランフラットタイヤ 累計出荷本数500万本突破
株式会社ブリヂストン(社長 荒川 詔四)の生産するランフラットタイヤのメーカー累計出荷本数が500万本を突破いたしました。
当社のランフラットタイヤへの取り組みは、1980年代前半に身障者用車両向けに空気圧が失われた状態でも安全な場所まで走行可能なタイヤとして製造したのが始まりです。量産車両への納入は1987年のポルシェ959への標準装着タイヤとしての納入が最初となります。1999年以降、自動車社会を取り巻く環境の変化により、ランフラットタイヤ装着車両が次々と発売されました。これに伴い、当社のランフラットタイヤの出荷本数もカーメーカー向けを中心に増加し、2006年8月の出荷分でメーカー累計出荷本数が500万本を突破いたしました。2004年2月に100万本を突破してからわずか2年半で5倍に成長したことになります。これはランフラットタイヤ需要の急成長と当社のランフラットタイヤの技術開発や生産体制強化に向けた取り組みが成果を上げたものと考えております。
ランフラットシステムには、一般的に2つの方式があるとされています。1つは補強ゴムによってタイヤのサイドウォール部分を強化することで空気圧が失われた状態でも車両を支えるサイド補強型ランフラットタイヤで、もう1つは空気圧が失われた状態でもタイヤとホイールの間に組み込まれた中子と呼ばれるリングが車両を支える中子式タイプのランフラットシステムです。
今回、当社のメーカー累計出荷本数が500万本を突破したのはサイド補強型ランフラットタイヤで、ランフラット性能を確保しながら、ハンドリング性能と乗り心地性能の両立を高次元に実現したものです。
当社は今後も車社会の発展へ向け、ランフラットタイヤをはじめとした最新の技術開発に積極的に取り組むとともに、「安全でいこう。エコでいこう。」をキーワードとして、地球環境の保全および多様な生活者一人ひとりの安全と健康に配慮した企業活動を推進して参ります。
※ランフラットタイヤとは、
空気圧0kPaの状態でも所定のスピードで一定の距離を走行できるタイヤで損傷などの発生により空気圧を保持できなくなった状態での安全性が向上します。また、スペアタイヤをなくすことが可能となることから、一般的に車両の軽量化・燃費の向上、省資源化、車両デザインの自由度向上などのメリットがあります。
当社のランフラットタイヤは、専用ホイールではなく通常の規格ホイールへ装着できることが特長です。
<本件に関するお問い合わせ先>
お客様相談室 TEL:0120-39-2936