東洋紡、ポリウレタン弾性繊維事業の構造改革を実施
ポリウレタン弾性繊維事業の構造改革を実施
旭化成せんい(株)に原糸のOEM生産を委託し、事業は継続
当社は、事業ポートフォリオ改革を加速するため、衣料繊維事業のうちポリウレタン弾性繊維事業の構造改革を実施します。今後、ポリウレタン弾性繊維の原糸を、段階的に自社生産から旭化成せんい(株)へのOEM生産に移行していきます。
1.事業再編の背景と経緯
当社のポリウレタン弾性繊維「エスパ(R)」は、業界に先駆けて、いち早く事業化に成功し、優れた交編技術を特長として幅広く採用されてきました。
一方で、中国をはじめとする世界的な供給過剰体制の中で、汎用ゾーンの市況の低迷がここ数年続いてきました。
その対応として、当社はこれまで特化品へのシフトを進めてきましたが、今回、衣料繊維事業全体の抜本的な効率改善を図るため、ポリウレタン弾性繊維をOEM生産に移行することを決定しました。
2.今後の事業について
ポリウレタン弾性繊維事業は従来どおり継続します。引き続き、衣料繊維事業の中でスポーツやインナー分野などでの機能衣料に的を絞り、他素材との複合による開発等は行っていきます。
ポリウレタン弾性繊維の自社生産は段階的に縮小しながら、OEM品へ移行し、年内を目処に生産を中止する予定です。ユーザーの皆様には、当社の品質保証のもと、引き続き当社ブランド「エスパ(R)」で、販売を継続していきます。
以上