アジレント、大型ディスプレイやロングメモリ搭載のロジックアナライザなど販売
新たなアプリケーションを搭載したロングメモリのロジックアナライザを発表
大型ディスプレイ、ロングメモリを搭載
PCI ExpressやAltera FPGAのデバッグ向けのソリューションも提供
アジレント・テクノロジー株式会社(社長:海老原 稔、本社:東京都八王子市高倉町9番1号)は、モジュール型メインフレーム「Agilent 16901A」、最大で従来の4倍のメモリ長を実現したロジックアナライザ・モジュール2製品、PCI ExpressやAltera FPGA向けの新ソリューションなど、業界をリードするロジックアナライザ製品群を発表、本日より販売を開始します。出荷は2006年11月より順次開始します。
コンピュータ、通信、半導体、航空宇宙防衛、自動車、ワイヤレス業界における電気設計チームは、常に高機能ハードウェア設計を続けています。設計エンジニアは、設計した機器の評価やデバッグのためにロジックアナライザを使用しています。高速デジタル機器の設計において新たな測定上の課題が登場するにつれ、高機能ロジックアナライザは、設計チームのテストプロセスにおいて不可欠なツールとなってきています。アジレントはこのニーズに、新製品の「Agilent 16900シリーズ」で対応していきます。
新製品の「Agilent 16901A」は、2スロットタイプのロジックアナライザ・メインフレームです。業界をリードする15インチのタッチスクリーン対応ディスプレイを搭載しています。タッチスクリーン機能により、直感的で迅速な操作ができ、キーボードやマウスを置くことができない限られた開発現場でも利用しやすくなります。「Agilent 16901A」はマルチフレーム・プロ・インタフェースをサポートします。これは、他の「Agilent 16900シリーズ ロジックアナライザ」のメインフレームと接続して、相互にトリガをかけることができる機能です。マルチフレーム・プロにより、複数台のロジックアナライザが必要となる高機能デジタルシステムにおいても、デバッグのスピードを高めることができます。
また、新製品の「Agilent 16950Bシリーズ 68チャネル ロジックアナライザ・モジュール」は、最大667MHzのステート解析、および最大64M(メガ)の捕捉メモリで最大1066Mb/s(メガビット/秒)のデータレートを実現しています。
「Agilent 16950B」は、DDR3やフロントサイドバスの設計など、コンピュータや半導体業界における最先端の設計評価に必要となる性能を提供します。
同じく新製品の「Agilent 16951B 68チャネル ロジックアナライザ・モジュール」は、「Agilent 16950B」と同様の捕捉性能に加え、その4倍で、業界最長となる256Mサンプルのメモリ長を提供します。ロジックアナライザは基本的には、デジタルシステムにおけるたまにしか起こらない問題が起こった際にトリガをかけ単発の現象を見る測定器です。メモリ長を長くすることで、これらの異常信号が発生した場合に、障害を引き起こした現象を突き止めやすくなります。
ロジックアナライザおよびロジックアナライザ・モジュールに加え、アジレントはPCI ExpressおよびAlter FPGAベースの設計の高速化につながる2つのソリューションも発表します。
*X1、X2、X4のレーン幅に対応したPCIe解析ソリューションとして、アジレントのロジックアナライザと米FuturePlus SystemsのPCIe Gen 1プローブ「FS4400」との組み合わせをアジレントとして公式にサポートします。
「Agilent 16800 シリーズ ポータブル・ロジックアナライザ」と組み合わせの場合、市場においてもっとも低コストのロジックアナライザ・ベースのPCIe解析ソリューションとなります。
*「Agilent B4656A FPGAダイナミックプローブ for Altera」は、Altera製FPGAを使った設計において、FPGA内部信号の動作検証を再コンパイルしなくても、測定器から信号設定や測定する機能を提供し、設計のデバッグおよび評価をより迅速に行なえるようにします。この機能は現在販売されているほとんどのAltera製のデバイスに対応しています。
アジレントのデジタル・ベリフィケーション・ソリューション・ディビジョンジェネラルマネージャ Sigi Grossからのコメント
当社は設計チームが今日の設計において必要とするロジックアナライザの性能とアプリケーションを提供します。FPGAや、PCI Expressのようなシリアルバスは、組み込みシステムにおいて広く普及しています。当社は、お客様がこれらの設計を迅速に市場に投入するのに役立つテストツールを提供していくことに注力していきます。
新製品「Agilent 16900シリーズ ロジック解析システム」および当社の評価・デバッグツールの製品写真、詳しい情報は以下のウェブサイトでご覧いただけます。
http://www.agilent.com/find/logic_press
販売方針
*目標市場: コンピュータ、通信、半導体、航空宇宙防衛、自動車、ワイヤレス業界などの電気設計エンジニア向け
*販売価格(発表日時点での参考価格です):
Agilent 16901A ロジックアナライザ・メインフレーム(2スロット) 約166万円から
Agilent 16950B 68チャネル ロジックアナライザ・モジュール(64Mメモリ) 約265万円から
Agilent 16951B 68チャネル ロジックアナライザ・モジュール(256Mメモリ) 約865万円から
Agilent B4656A FPGAダイナミックプローブ for Altera 約33万4000円から
※FuturePlus Systemsの「FS4400」は、日本の正規代理店アンドールシステムサポート株式会社からの提供となります。
*販売開始日: 本日
*出荷開始予定日: 2006年11月から(「Agilent 16951B」は2007年2月から)
お客様からのお問い合わせ先:
計測お客様窓口 電話:0120-421-345
アジレント・テクノロジーについて
アジレント・テクノロジー(NYSE:A)は、コミュニケーション、エレクトロニクス、ライフサイエンス、化学分析市場における世界のプレミア・メジャメント・カンパニーであり、またテクノロジー・リーダーでもあります。18500名の従業員を擁し、110カ国以上でビジネスを展開しています。アジレントは、2005年度、51億ドルの売上高を達成しました。アジレント・テクノロジーの情報は、以下のウェブサイトでご覧ください。
http://www.agilent.co.jp