住友電工ハードメタル、スミボロン小径ボーリングバイト「BNBX型」と専用スリーブ「HBX型」を発売
スミボロン小径ボーリングバイト「BNBX型」と専用スリーブ「HBX型」を開発・発売
住友電工ハードメタル株式会社(社長:倉阪克秀、本社:兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1)は、焼入鋼・焼結部品加工における小径ボーリング加工用途として、「びびり振動」を効果的に抑制し、深穴加工を実現したスミボロン小径ボーリングバイト「BNBX型」とそのスリーブ「HBX型」を開発し、2007年1月下旬より販売を開始します。
金属部品などの内径加工では、ホルダのシャンク径を穴径よりも細くする必要があります。特に焼入鋼等の高硬度材の小径ボーリング加工では、切削負荷が大きいことから、加工に必要な剛性が不足し、工具が「びびり振動」と呼ばれる振動を起こす問題がありました。このため従来のボーリングバイトでは、L/D(突き出し量/シャンク径)= 3程度の加工が限界で、深穴加工ができない等の問題がありました。
当社はこうした問題を解決するため、剛性を従来品よりも約1.5倍向上させたスミボロン小径ボーリングバイト「BNBX型」と、独自の設計によりクランプ剛性を向上させたスリーブ「HBX型」を開発しました。
本製品の特長は次の通りです。
(1)L/D = 5の深穴加工を実現
バイト設計の最適化により本体の剛性を向上させると同時に、独自設計のスリットクランプシステムを用いたスリーブを採用することにより、クランプ剛性が大幅に向上し、従来工具では「びびり振動」を生じて加工できなかったL/D(突き出し量/シャンク径)= 5の深穴加工を実現しました。
(2)2材種をラインアップ
焼入鋼用としてBN250、焼結部品・鋳鉄用としてBN700の2材種をラインアップしました。(最小加工径φ2.5~φ6.5まで)
【販売目標】
初年度0.6億円/年、3年後3億円/年
【標準価格】
BNBX05R で、20,000円(税込み21,000円)の予定。
以 上
・スミボロンは、住友電工ハードメタル株式会社の登録商標です。