DHLジャパン、ポーラーエアカーゴと戦略的パートナーシップを締結
DHL、ポーラーエアカーゴと戦略的パートナーシップを締結
DHLのアジア市場におけるリーダーシップを強化
太平洋間の輸送時間短縮により顧客サービスを向上
ポーラーエアカーゴの少数株式取得を通じてパートナーシップを強化
2006年10月16日ボン/フォートローダーデール発-世界最大規模の総合ロジスティクスプロバイダーであるディー・エイチ・エル(以下DHL)はこのほど、グローバルに航空貨物輸送を展開するリーディングプロバイダーであるアトラス・エア・ワールドワイド・ホールディングス(AAWW)の完全子会社、ポーラーエアカーゴワールドワイドと戦略的パートナーシップを締結しました。このパートナーシップに基づき、DHL Expressは太平洋路線における航空輸送能力強化と、輸送時間の短縮を実現し、米国-アジア間輸送の信頼性を高め、顧客サービスを大幅に向上させます。
この20年間に及ぶ商業協定によって、DHL Expressは主要なグローバル市場における輸送力を確保できるほか、AAWWの別子会社であるアトラス航空の輸送能力も活用できるようになります。また、ポーラーにとっては長期的な収入源を確保し、信頼できる航空貨物輸送プロバイダーとしての地位を強化することができるようになるため、既存顧客に引き続き信頼性のある優れたサービス提供が可能となります。
DHLのエクスプレス部門CEO、ジョンマレンはポーラーエアカーゴとのパートナーシップ締結について次のように述べています。「今回の重要な戦略的パートナーシップによって、当社は米国とアジア各地間の航空貨物輸送に対する急激な需要増加に応えることができます。DHL Expressはすでにアジア市場においてマーケットリーダーとしての地位を確立していますが、今回のポーラーとの提携によって、これまで以上に優れたサービスをお客様に提供するとともに、急速に伸びている米国-アジア間路線の収益性を高めることができるようになります。米国-アジア間の路線は、世界的に見て最も成長が著しく、競争の激しい商業路線の1つです。米国におけるプレゼンスを高めて輸送能力を拡大することは、DHLの好調なアジアビジネスを支える上でも欠かすことができません。ポーラーは、DHLが引き続き成長を遂げるためにも、理想的なパートナーといえます。我々のこの長期的なパートナーシップは、両社に利益をもたらすと同時に、両社の航空貨物業界のエクスプレス輸送分野における競争力も高めるでしょう。」
DHL Expressアジア太平洋地区CEOのスコットプライスは、「今回の提携によりアジア太平洋地区におけるDHLのマーケットリーダーとしての地位はより強固になるうえ、将来にむけての成長力も高まります。また、輸送力の強化により、貨物輸送のスピード化が図られるため、米国-アジア太平洋地区間で製品の市場投入への期間短縮が可能となります。これにより、DHLはお客様企業の成功を支援するという使命をより一層果たすことができるようになります。」と述べています。
このパートナーシップを確固たるものにするために、両社はDHLがすべての米国の法規制に従って、1億5,000万米ドル(1億1,900万ユーロ)を投資して議決権付株式25%を含む、ポーラーの少数株式(49%)を取得するという趣意書に署名しました。支払いは現金で行われ、取引締結時に7,500万ドルを支払い、一定の促進を条件に残りの7,500万ドルを2008年1月15日と2008年11月17日に分割で支払います。加えて、DHLはポーラーと20年間のブロックスペース契約を締結してアジアの主要目的地への航路で貨物輸送能力を確実なものとします。本取引の締結は、法的承認と正式書類の作成を経て、2006年後半ないし2007年前半に予定しています。ポーラーは引き続き独立企業として運営を行い、DHLおよびそのビジネスユニットとの統合は行いません。
AAWHの社長兼最高経営責任者(CEO)、ウィリアムJフラインは次のように述べています。
「これは当社にとって画期的な提携です。当社では定期便事業の価値および潜在性を最大化することを戦略に置いており、今回の契約によってこの戦略の達成が可能になります。DHLは突出した国際エクスプレスサービスプロバイダーであり、第三者の航空輸送能力の世界最大の購入者です。DHLの投資や長期的な契約により、当社の定期便サービス事業は強化され、主要な国際市場において優れたサービスをお客様に提供できるようになります。さらに、当社の資産流動性を高め、長期に渡り魅力的な収益源をもたらします。今回の契約により、航空貨物サービスの外注先としての当社のリーダー的地位が高まり、企業価値が大幅に拡大します。」
DHLは米国およびアジアの全主要マーケットで事業を展開しており、郵便、国際エクスプレス、ロジスティクスから航空・海上貨物輸送まで幅広いサービスを提供しています。
【DHLの概要】
DHLは、国際エクスプレス(国際航空貨物輸送)とロジスティクス業界のグローバルリーダーとして、あらゆる輸送ニーズに対応するべく、様々な革新的ビジネスソリューションを一括してご提供しています。世界各地の市場を熟知しているDHLは、コントラクトロジスティクスソリューションやエアエクスプレス、航空・海上貨物、陸上輸送、国際メール便サービスなどのサービスをグローバルに展開することで、世界220以上の国・地域を結ぶ国際ネットワークを保有しています。DHLは、お客様が期待される以上のサービスをご提供できるように、最先端テクノロジーと28万5千人余りの従業員を擁し、迅速で確実なサービスのご提供をお約束します。
DHLは、ドイツポスト・ワールドネット(DPWN)傘下のブランドで、DPWNグループ全体の2005年度の売上は450億ユーロにおよびます。
【日本におけるDHL】
従業員数: 約3,000名
車両数: 1,300台
国内拠点数: 150以上(ハブ、ゲートウェイ、オフィス、サービスセンター、ターミナル、ウェアハウス)
【ディー・エイチ・エル・ジャパン株式会社】
社名: ディー・エイチ・エル・ジャパン株式会社
本社所在地: 東京都品川区東品川1丁目37番8号
代表取締役社長: ギュンターツォーン
詳しくはDHLウェブサイト( www.dhl.co.jp )まで