大日本印刷、FeliCa一体型ETCカードを開発しトヨタファイナンスへ納入
大日本印刷 FeliCa一体型ETCカードを国内で初めて開発
大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、国内で初めてFeliCa一体型ETCカードを開発し、トヨタファイナンス株式会社(本社:東京 社長:稲垣嘉男 資本金:165億円 以下:トヨタファイナンス)へ非接触クレジット「QUICPay(クイックペイ)」を利用できるETCカードとして納入を開始しました。
【 開発の背景 】
ETC車載機のセットアップ台数が2006年9月に1400万台を超える(財団法人道路システム高度化推進機構の発表)など、ETCカードの発行数量は順調に増加しています。一方、カードの多機能化が進み、ETC機能付きクレジットカードの利用が増えていますが、非接触クレジットや電子マネーの利用領域が拡大している昨今、これらの小額決済サービスもETCカードで利用したいというニーズが高まっています。
車中で利用するETCカードには高い耐熱性が求められますが、アンテナなど多数の部品で構成される非接触ICカードに十分な耐熱性を持たせることは、これまでの製造技術では困難でした。今回、DNPはニーズの高まりに応えて、製造技術を工夫し、FeliCa一体型ETCカードを開発しました。
【 開発した製品の概要 】
環境を配慮した非塩ビ素材で、かつ耐熱性を高めたポリエステル樹脂のプラスチックフィルムを用いた、ETCカードに要求される耐熱性を保持するハイブリッドカードで、クレジットカードに必須なエンボス(浮き出し文字)加工が可能です。
接触方式のクレジット、ETCに加え、非接触クレジット、電子マネーなどのFeliCa方式のサービスの利用が可能です。
【 今後の予定 】
大日本印刷は、ETCカード発行会社に対して今回開発した製品の販促活動を行い、2007年度で5億円、2007年度から2009年度までの3年間で30億円の売上を見込んでいます。
なお、トヨタファイナンスは、VISA、MasterCard、JCBの3ブランドに対応したETC一体型クレジットカード「TOYOTA TS CUBIC CARD」へ非接触クレジット「QUICPay」を標準搭載し、10月より発行を開始しました。
※FeliCaは、ソニー株式会社が開発した非接触ICカードの技術方式です。
※FeliCaは、ソニー株式会社の登録商標です。
※QUICPayは、株式会社ジェーシービーの登録商標です。
※プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。