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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2007'04.20.Fri

NTT-AT、研磨工程を大幅に短縮する「現場作業用単一工程光コネクタ研磨機」を発売

光コネクタの研磨工程を大幅に短縮簡略化
「現場作業用単一工程光コネクタ研磨機POP-411」の販売を開始


 NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下:NTT-AT、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:石川 宏 (いしかわ ひろし))は、これまで多工程で煩雑かつ技術スキルが必要であった光コネクタ端面の研磨工程を大幅に短縮簡略化し、スイッチ一つで全研磨工程を実行できる「現場作業用単一工程光コネクタ研磨機POP-411」をNTTマイクロシステムインテグレーション研究所およびNTTフォトニクス研究所と協力して開発し、2006年11月9日(木)より販売を開始します。
 本製品を、11月9日(木)~10日(金)にNTTアクセスサービスシステム研究所で開催される「つくばフォーラム」において、NTT-ATブースで展示します。


【 背 景 ホームページ
 FTTH等で用いられる光回線の急速な普及にともない、光接続技術はますます重要となってきています。その有力な方法の一つに、光ファイバを任意の地点で光コネクタとして組み立てる技術があります。
 光コネクタの組立工程の重要な要素である研磨工程は、従来3工程で行われ、各工程間で研磨フィルムの交換・洗浄等の作業が必要であり、作業時間が掛かるだけではなく煩雑なものでした。また、洗浄等にはある程度の経験(スキル)が必要であり、光配線施工者の研磨技術への抵抗感を生み出す要因となっていました。
 この度、NTT-ATが販売を開始する「現場作業用単一工程光コネクタ研磨機POP-411」は、光コネクタ端面の研磨作業を一括し、一工程で終了させることができます。本製品は、煩雑な作業や技術の熟練を必要としないため、誰もが簡単に光コネクタの研磨が行えるようになり、広い適用範囲が考えられる光コネクタの現場組立の普及が期待されます。


【 製品概要 】
 本製品の最大の特長は、新たなコンセプトの加工技術により研磨工程を単一化している点です。全研磨工程をスイッチ一つで実行でき、非常に簡単な操作でフェルール*1端面仕様を満たす仕上がりを高い歩留まり率で実現しています。
 本製品は、NTT-ATがNTTマイクロシステムインテグレーション研究およびNTTフォトニクス研究所と協力して開発したものであり、SC形光コネクタ用ジルコニアフェルールを対象として、低反射PC研磨*2およびAPC研磨*3が可能です。既にご提供を開始している、光コネクタ組立用瞬間接着剤「AT8816」を用いて、現場で 光ファイバを接着したフェルールの研磨や、工場において多端子光モジュールを組み立てる際に1端子のみ再研磨が必要な場合など、簡単な工程で短時間に研磨を行いたい場合にも適した製品です。


【 技術的ポイント 】
 従来の研磨技術は図1(a)の通り、前処理の後に3工程の段階を経て、研磨することが通常の方法でした。本製品では、連続的に粗加工、仕上げ加工を行うメカニズムを採用しています。さらに、ファイバをフェルールの基部で割断する方法で前処理を改善し、研磨フィルム、研磨スピード、接着剤の最適化により研磨工程の単一化に成功しています(図1(b))。

図1:加工工程
 添付資料をご参照ください。


【 標準セット 】
 研磨機本体および標準セット治具


【 税込価格 】
 499,800円(税抜:476,000円)


【 形 状 】
 160mm(高さ)×86mm(下部直径)
 1.4kg(重量)


【 対象光コネクタ 】
 SC形光コネクタ、MU形光コネクタ(2007年1月対応予定)


<用語解説>
*1:フェルール
 光コネクタでは光ファイバをフェルールと呼ばれるジルコニアセラミックス製円筒形状品の中心に接着固定し、端面を研磨して互いにつき合わせ、整列させることにより接続。そのためフェルールは光コネクタの性能を左右する最も重要な部品であり、真円度やファイバを固定する孔の外径に対する偏心量など、サブ・ミクロン・オーダの高い寸法精度が要求される。現在ではジルコニアセラミックにより作られたジルコニアフェルールが主流。

*2:PC研磨
 光コネクタ接続部において双方のフェルール端面が突き合わされるが、光ファイバ端面間に間隙があると反射戻り光が発生するため、フェルール端面を凸球面形状に研磨し、フェルール同士を突き合わせたときにファイバ端面同士を密着させるPC(Physical Contact)接続と呼ばれる方法が取られる。この凸球面形状の研磨をPC研磨と呼ぶ。また、仕上げ研磨の研磨砥粒を工夫し、さらに低反射な接続を可能としたものが低反射PC研磨である。

*3:APC研磨
 光コネクタ接続点における反射戻り光をさらに小さくするため、ファイバ同士が密着する接合面を光軸に直角な面から8°傾け、PC接続面から発生する僅かな反射戻り光を外に逃がしてやることによって極限まで反射を少なくした接続をAPC(Angled Physical Contact)接続と呼ぶ。このためフェルールを特定の角度および方向に傾けた状態で凸球面形状に仕上げる研磨がAPC研磨である。

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