大日本スクリーン、生産コストを低減させる液晶用カラーフィルター製造装置を発売
液晶用カラーフィルター製造装置事業に第8世代対応の新製品を投入
~新技術を搭載し生産コストを大幅に低減~
大日本スクリーン製造株式会社(本社:京都市上京区)のFPD機器カンパニー(社長:矢追 善也)はこのほど、独自の新技術により液晶用カラーフィルターの生産コストを大幅に低減する新製品を開発。2007年4月から販売を開始します。
近年、大型を中心とした液晶テレビの急速な普及に伴い、液晶パネルメーカーでは、さらなるコストダウンが求められています。そのため、パネルの製造コストの中で大きなウエートを占める液晶用カラーフィルターの生産においては、能力の増強だけでなく、液晶パネルの低価格化に対応できる生産コストの低減が急務となっています。
今回発売するのは、このような液晶業界の動向にいち早く対応するもので、カラーフィルターの露光工程に使用する直接描画装置「DF-2200G」とカラーフィルター材料塗布装置「LF-2200G」の2機種。
「DF-2200G」は、即座に量産ラインに導入できる実用性の高い露光技術「可変アパチャー投影方式」を搭載。任意のセルピッチのストライプパターンに加え、数十種類のパターン形状をあらかじめアパチャーユニットに描画しておくことにより、マスクそのものを交換することなく、さまざまなパターンや線幅をガラス基板に露光できます。このため、従来のマスク露光方式で課題となっていた、パターンごとに必要となる大型マスクの製作費用や、交換、保守などのランニングコストを大幅に低減。これにより、第8世代対応の露光装置の場合、マスクコストを1台当たり年間5億円程度削減できます。さらに、多様な露光パターンを短時間で切り換えることができるため、試作など開発期間の短縮にも貢献する装置となっています。また「LF-2200G」は、カラーフィルター材料を塗布する装置で、TFT製造工程などで実績のあるスリット方式の塗布システム「リニアコータ」を採用。カラーフィルター材料特有のさまざまな塗布条件に柔軟に対応し、精度の高い塗布性能を実現します。
当社は、今回の新製品の発売により、大型サイズの液晶用カラーフィルター分野に新規参入し、TFT製造用装置同様、事業のさらなる強化を図り、変化し続ける顧客の幅広いニーズに応えると同時に、業界の発展に貢献していきます。
■ 直接描画装置「DF-2200G」
<販売開始予定>
2007年4月
<装置サイズ>
幅8.5m×奥行き4.4m×高さ3.6m(レーザーユニットを除く)
<年間販売目標台数(2007年度)>
12台
<国内希望販売価格(消費税別)>
10億円(仕様により異なります)
■ カラーフィルター材料塗布装置「LF-2200G」
<販売開始予定>
2007年4月
<装置サイズ>
幅16m×奥行き5m×高さ4.5m(仕様により異なります)
<年間販売目標台数(2007年度)>
12台
<国内希望販売価格(消費税別)>
5億円 (仕様により異なります)