アドバンテスト、スペクトラム・アナライザ「U3741」を販売開始
スペクトラム・アナライザ「U3741」を販売開始
高周波信号電力測定を高い確度・安定度で高速処理可能な低価格 3GHzスペクトラム・アナライザを開発
(ポータブル・スペクトラム・アナライザU3700シリーズに3GHzモデル追加)
株式会社アドバンテスト(本社:東京都千代田区 社長:丸山利雄)はこのたび、無線通信機器および無線通信モジュールの生産ラインから電波環境調査などのフィールド・ユース向けに、低価格ポータブル・スペクトラム・アナライザ「U3741」を開発し、11月より販売を開始いたしました。
近年、無線LANや携帯電話、非接触型ICカード、地上デジタルテレビ放送など高周波無線技術を利用した民生無線通信機器が身近になってきております。無線技術の用途拡大、通信機器の需要拡大に伴い市場競争が激化を極める中、通信機器メーカーの生産ラインにおいては、生産コストを圧縮するために、性能評価時間の短縮によるテスト・コストの低減や設備コストの削減が強く求められています。また、機器の保守・検査作業においては、テスト時間の短縮に加え、屋外での受信障害測定をはじめ、あらゆる場面に持ち運びが可能な測定器の小型化、軽量化が求められておりました。
このたび発売する「U3741」は、U3700(8GHz/31.8GHz/43GHzの3機種)シリーズに新たなラインナップとして加わります。9kHz~3GHzの周波数帯における高周波特性試験を、当社従来機種(R3131A)比2倍の速度で処理することを実現し、確度面では、総合レベル確度を±0.8dB@1GHz(従来製品では±1.5dB)に向上させました。無線機器の性能評価に必要な送信電力などを短時間かつ高い確度で測定でき、生産ラインでの作業効率が大幅に向上します。また、屋外作業を考慮し、同シリーズの特長でもあるフィールド・ユース向けの筐体サイズ(R3131A比1/2)や着脱式バッテリーによる2時間連続駆動、各種インターフェースを標準装備しました。さらに入力インピーダンス75Ω(オプション)を用意しておりますので、地上デジタルテレビ放送の受信障害などの電波環境調査にも最適です。
「U3741」は、汎用かつ廉価なスペクトラム・アナライザとして広くご利用いただいておりました従来機種(R3131A)より各種機能は大幅に性能アップしておりますが、価格は従来とほぼ同等に抑えておりますので、設備コストの負担軽減にも貢献いたします。
価格
定価 82.5万円~(構成によって異なる)
販売目標台数
初年度 1200台を予定
主な仕様 (*添付資料参照)
製品に関するお問い合わせ先
営業本部 第2販売統括部 電話:03-3214-7502