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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2007'04.25.Wed

武田薬品、アクトスが2型糖尿病患者の動脈硬化進展を抑制などCHICAGO試験結果を発表

CHICAGO(1)試験の結果について
-アクトスが2型糖尿病患者の動脈硬化進展を抑制-


 米国時間11月13日、シカゴで開催されている米国心臓学会議(AHA: the American Heart Association's Scientific Sessions 2006)のlate-breaker clinical presentation(2)において、アクトス(一般名:塩酸ピオグリタゾン)の2型糖尿病患者さんを対象としたCHICAGO試験の解析結果としてアクトスが同試験の主要評価項目である頸動脈の内膜と中膜の肥厚度(IMT)によって測定される動脈硬化の進展を抑制するデータが発表されました。なお本解析結果はJAMA(the Journal of the American Medical Association)のon line版に同時に掲載されるとともに、同誌の12月6日号に掲載される予定です。

(1)Carotid intima-media tHICkness in Atherosclerosis using pioGlitazOne
(2)late-breaker clinical presentation:世界各国で実施されている大規模臨床試験が発表されますが、本sessionにて発表される演題は、数多くの応募の中で厳選され、今後の日常臨床に大きな影響を与えるものであり、AHAの中で最も注目を集めるsessionとなっています。

 CHICAGO試験実施委員会のTheodore Mazzone教授(イリノイ大学シカゴ校医学部 内分泌・糖尿病・代謝学部長)は、「CHICAGO試験において、アクトスが血糖コントロールに加えてどのような効果を持ち得るかを示唆する、非常に興味深い結果が得られました。心血管リスクに対する医師の積極的な治療にもかかわらず、糖尿病を有している患者さんは依然として高リスクにさらされています。
 CHICAGO試験で示されたアクトスのIMT進展抑制が、心血管疾患の発症を予防するかについてはさらなる検討が必要ですが、今回の試験のように、糖尿病患者さんにおける心血管疾患リスクに対する新たな治療法を追求していくことが重要です」と述べています。


<CHICAGO試験の概要>
 CHICAGO試験は、462名の心血管疾患を伴わない2型糖尿病患者さんを対象としたシカゴ地区の多施設における無作為二重盲検試験(アクトス群とスルフォニル尿素剤(SU薬)であるグリメピリド群の比較)で、投与期間は18ヶ月です。これまでアクトスを用いて実施されたIMTを検討したどの試験よりも大規模であり、長期に亘って実施されています。
 主要評価項目は、頸動脈内膜中膜の肥厚度に対する効果を検討しました。
 また本試験では加えて、両群における心疾患発症率(総死亡、心筋梗塞、脳卒中)と、心血管疾患のさまざまなリスクファクターを比較検討しました。


<解析結果>

1)主要評価項目
 アクトスはIMTの進展を有意に抑制しました。アクトス群ではIMTを0.001mm減少させたのに対して、グリメピリド群では0.012mm増加し、両群の差は0.013mmとなりました(P=0.017)。

2)その他の評価項目
 ・IMTの最大値は、グリメピリド群で0.026mm増加しましたがアクトス群では0.002mmの増加にとどまり、両群間の差は0.024mmとなりました(P=0.008)。(糖尿病患者さんでは、IMTが増加することが示されています。)
 ・血糖コントロールについては、SU薬の特徴として、グリメピリド群においては投与開始初期における血糖低下作用はアクトスより優れていました。しかしながら、投与終了時点においてグリメピリド群でHbA1cが0.01%低下したことに対し、アクトス群では0.33%低下が認められ、アクトス群はグリメピリド群に比較してHbA1cを0.32%有意に低下させました(P=0.002)。
 ・総死亡、非致死性心筋梗塞、脳卒中はアクトス群(230例)では全く認められませんでしたが、グリメピリド群では2例に認められました。
 ・アクトス群は悪玉脂質である中性脂肪を13.5%低下し、グリメピリド群では2.1%増加しました(P=0.001)。善玉脂質であるHDL-Cはアクトス群では12.8%増加し、グリメピリド群は1.1%低下しました(P=0.001)。また悪玉脂質であるLDL-Cはアクトス群で5.8%増加し、グリメピリド群では1.0%増加しました(P=0.12)。

 武田薬品の100%子会社である武田グローバル研究開発センター株式会社の代表取締役社長John Yatesは「我々は糖尿病患者さんの治療を効果的に行い、合併症のリスクを減少させることを目的としています。アクトスについては、PROactive試験では高リスク2型糖尿病患者さんの心血管疾患の発症を抑制することを示し、さらにCHICAGO試験では動脈硬化の進展をより早期の段階で抑制する可能性を持つことが示されました。心血管疾患は糖尿病患者さんの最も重要な死因です。糖尿病と心血管疾患には密接な関係があるという理解がますます深まりつつある中、これからも糖尿病患者さんの合併症リスクを減少させることに取組んでいきます」と述べています。


以 上

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