飛島建設、建築予算原価管理システム(ACE)を再構築
建築予算原価管理システム(ACE)再構築
― 業績把握の迅速化、基幹系システムとのデータ連携精度向上を実現 ―
飛島建設(株)(社長・池原 年昭)では、基幹系システム(SAP/R3・財務会計他)および自社開発の土木・建築原価管理システムの自社運用ならびに昨年9月よりみずほ情報総研(株)と共同で社外展開を行っていますが、このたび、建築予算原価管理システム(ACE)の再構築を行い、クライアント・サーバシステム、リッチクライアントシステムなどの採用により、運用性を向上、業績把握のより迅速化を実現し、財務会計システムデータなどとの連携・整合性向上を図りました。
現在、教育・現システムからの移行作業を行っており、本格的な全社運用は来年4月からとなります。
【開発の背景と期待効果】
従来はスタンドアローンの建築予算原価管理システムを展開しており、各作業所からの月次報告データを集約して全社業績として把握するまでにタイムラグが発生していました。来年度からの四半期決算に対応するため、業務フローおよび月次業務サイクルを見直すと共に業績把握の迅速化を狙いとした、クライアント/サーバ型の建築予算原価管理システム「ACE」として再構築しました。
サーバに集約された工事のデータは、支店版・本社版の管理機能によって、迅速に月次業績が把握可能となり、基幹系システム(mySAP ERP2004)とのデータ連携によって、財務会計と整合性のとれた精度の高い原価管理が可能となります。
【今後の社内展開予定】
現在は支店の教育展開も完了し、各作業所において旧システムからACEへのデータ移行を順次実施中です。今後は、来年1月から全社的な仮運用を開始し、4月より全面稼動となります。
【建築予算原価管理システム「ACE」の特徴】
1)クライアント・サーバシステムで、(1)作業所版、(2)支店版、(3)本社版の3機能で構成
(1)作業所版:予算作成、発注稟議、設計変更、会計伝票、支払予測、最終見込利益など作業所における原価管理ツール
(2)支店版 :報告異常値のチェック機能と作業所報告値の集計による支店業績管理ツール
(3)本社版 :支店報告値を集計する、建築事業の業績管理ツール
2)基幹系システムとの連携により、業績把握と月次・決算処理の迅速化を実現
3). NETに対応したリッチクライアントシステムのため、ユーザによるソフトのインストールや更新作業が不要となり、負荷を軽減
4)見積積算業界標準のBCSCSVフォーマットの読み込みを実現し、予算作成負荷を軽減
5)帳票は全てEXCELベースのライセンスフリーの開発ツールを利用しているため、ランニングコストを最小化限に抑えることが可能
6)EXCELへのデータ出力機能により、データの二次加工や分析が容易に実現
【ACEシステム概略図】(*添付資料参照)