NTTデータイントラマートとソニックソフトウェア、「Sonic ESB」をOEM化しSOA構築基盤製品の出荷を開始
NTTデータイントラマート、SOA構築基盤製品の出荷を開始
ソニックソフトウェア製品をOEM化
-intra-mart WebPlatform V6.0エンタープライズ版がSonic ESBを標準でバンドル
-高機能と経済性を両立し、SOAに基づくシステム構築基盤の導入を加速
株式会社NTTデータイントラマート(本社:東京都港区、代表取締役社長:中山義人、以下:イントラマート社)と、ソニックソフトウェア株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大坂稔、以下:ソニック社)は、ソニック社のSOA構築基盤製品であるSonic ESBをイントラマート社のintra-mart WebPlatformV6.0エンタープライズ版向けにOEM化し、「IM-Sonic ESB」として標準でバンドルすることに合意いたしました。
両社は、互いの高い機能を組み合わせる一方で、一般の企業がSOA構築基盤を導入しやすいよう、より低価格に設定するため、今回のOEM契約を締結しました。これにより、イントラマート社は、商用フレームワーク分野、及び大規模ERPのフロント製品分野でシェアNo1のintra-mart製品にソニック社のSOA構築基盤製品であるSonic ESBを標準バンドルし、SOA構築基盤の分野でのシェア拡大を、また、ソニック社はSOA製品の普及と市場拡大を目指します。
従来、SOA構築基盤製品は、価格面で一般の企業が導入するには敷居が高く、また、SOA製品単独ではソリューションとして導入しにくいものでした。一方intra-mart製品はWebシステムの構築基盤として1700社を超える導入実績があり、これまでに蓄積してきた日本企業向けのノウハウを実装したintra-mart製品とSOA製品の融合により、非常に効果的なソリューションを提供できます。
SOA構築基盤は、既存システムと新規システムの統合や、システム間のビジネスプロセス連携、データの統合を実現するソリューションとして注目されており、IT投資の効率化と、IT基盤の全体最適化に寄与するものです。有名なWebサイトはもちろんのこと、ERPパッケージもSOA化されつつあり、それらとの接続、また、それらが持つサービスの利用は今後一般的な手法となることは間違いありません。
イントラマート社が提供する製品群は、企業レベルの共通プラットフォームとして多数の採用実績を誇っていますが、今後のSOA化への積極的な対応の第一歩が今回のSonic ESBのOEM化です。これにより、今後一層の複雑さが要求される全社レベルのWebシステムを、SOAの考え方をベースとして短期間かつ低コストで構築できることになります。イントラマート社は、SOAにもとづく企業IT基盤のビジネスを積極的に推進します。
また、ソニック社は、国内の代表的なWebシステム構築基盤であるintra-mart製品を通じてSOAの普及を推進するほか、イントラマート社の直販営業および約100社のintra-mart販売特約店を通じSonic ESBのOEMビジネスを展開することにより、SOAおよびESB市場を拡大することが可能となります。今後両社は、共同マーケティングおよび営業活動、セミナー/イベント等のプロモーションを通じ、国内の実態と顧客のニーズに合わせた企業IT基盤のSOA化推進のために、共同でノウハウを集約しながら、企業のビジネスプロセスを改善し、実質的な利益を創出するソリューションの展開を図ります。
■販売価格と目標
販売価格: intra-mart WebPlatform Ver.6.0エンタープライズ版320万円/CPU
販売目標: 100ライセンス(初年度)
■用語説明
*1 intra-martについて:
intra-martは、Webシステム構築のための商用フレームワーク製品群の総称です。intra-martは、アプリケーションサーバ、J2EEフレームワーク、そしてビジネスモジュール群から成り、数多くの企業のWeb基盤構築に採用されています。特にintra-martが持つワークフローモジュールは日本独特の仕様に対応しており、海外製品との差別化を図った製品となっています。Ver6.0からは、Webシステム開発用の「スタンダード版」、ワークフロ/BPM構築用の「アドバンスト版」、それらに加えERPフロント/SOA対応用の「エンタープライズ版」の3種類の製品構成となり、目的に合った選択が可能となりました。
*2 SOA(Service Oriented Architecture:サービス指向アーキテクチャ)について:
サービス指向アーキテクチャ(サービスしこうアーキテクチャ、Service-Oriented Architecture、SOA,「エスオーエイ」あるいは「ソーア」と発音)とは、大規模なコンピュータ・システムを構築する際の概念あるいは手法の一つであり、業務上の一処理に相当するソフトウェアの機能をサービスと見立て、そのサービスをネットワーク上で連携させてシステムの全体を構築していくことを指す言葉です。業務処理の変化をシステムの変更に素早く反映させたいという需要に応えうるものとして、2004 年頃からIT 業界において注目を集めています(以上、ウィキペディアより引用)。
*3 ESB(エンタープライズ・サービス・バス)とSonic ESB について:
再利用可能なサービスを連携して速やかにビジネスプロセスを構成、また変更することは、従来技術では容易ではありませんでした。このSOA 実現のために最も注目されるのが、米ガートナーの提唱するESB と呼ばれるシステム統合のための新しい技術です。米ソニックソフトウェアは、ESB を業界で初めて実装した統合ミドルウェア「Sonic ESB」の開発元として知られています。Sonic ESB は、Web サービスとJava、XML などの標準技術を採用し、完全な分散環境下でサービスの高度なホスティングや仲介機能、また高スループットと信頼性、可用性を提供するメッセージ指向ミドルウェア(MOM)などを備えています。
■(株)NTT データイントラマートについて
株式会社NTT データイントラマートは、「Enterprise Web Solution の実現」を企業ビジョンとして掲げ、Web システム構築のための商用フレームワーク製品「intra-mart」の開発及び販売を中心に事業展開しております。1998 年より、当社が企画、開発した独自のシステム開発フレームワーク、業務コンポーネント群、アプリケーションシリーズは、現在1700 社を超える企業へ導入されており、100 社余りの販売特約店と共に、システム構築、コンサルティング、教育、運用支援に到るまでのトータルソリューションを、お客様に最適な形で提供しています。
■ソニックソフトウェア(株)について
ソニックソフトウェア株式会社は、米国プログレス社傘下の事業部門であるソニックソフトウェア・コーポレーションの日本法人です。高いスループットと信頼性を誇るエンタープライズ・メッセージングシステム「SonicMQR」と、業界で初めてエンタープライズ・サービス・バス(ESB)を実装したSOA ベースのシステム統合ミドルウェア「SonicESB.」を中核として、SOA 管理プラットフォーム「ActionalR」、リアルタイム・アプリケーション開発を支えるオブジェクト・データ管理システム「ObjectStoreR」やイベントストリーム処理のための「ApamaR」など、ユニークで競合力の高い製品を日本市場に展開しています。
※記載されている社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。